焚き火とヤカン
ゆらゆら燃える焚き火を眺めながら、ウィスキーをちびちび呑むのもよいですが、明るいうちはお茶やコーヒーも飲みたいものです。というわけで、ヤカンあるいはケトルを買いました。登山ではケトルなんて使いませんでしたが、キャンプではあると便利です。特にコーヒーではケトルじゃないと、うまく入れられません。
そんなわけで早速 ヤカンを買いましたが、失敗もしたので参考になればと。
イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル 1.5L
こちらはおすすめしません。
海外のブッシュクラフターの動画で使っているのを見て、そのかっこよさに思わず衝動買いしました。
結構いい値段(1万弱)ですが、熱伝導をよくする銅めっきや、オールステンレスで直火における頑丈さ、メカメカしいスタイルに見惚れました。サイズは0.7L、1.5L、4Lとありますが、実用性を考えると1.5Lが無難だと思います。寒くなってからお湯を沸かして、魔法瓶につめて朝お茶を飲むとか考えると、一回で1L以上沸かしたくなるのですよね。
届いてみてこれは美しい…と感動したのもつかの間、本番を迎える前に「壊れました」。つるの部分がロックできる金具がついているのですが、ロックしようとつるをかけたらポロリと溶接部か剥がれてしまいました。たぶん、ハズレを引いたのでしょうね。
金具はひとつ壊れましたが、じつは2つある金具のどちらか片方を使えばロックはできるので、残りの金具で使用上は問題ありません。がっかり感は否めませんが…。
もうひとつ、気になったのが油汚れです。本体の上下をかしめて作られているのですが、カシメ部を内側からティッシュで拭うと、真っ黒な油汚れが付きます。これは洗剤で洗ったあとも変わらず、相当頑固で、何度も何度も洗いましたが未だに強く拭うと黒い汚れが残っています。これではちょっと使う気にならないです。写真はだいぶ洗いまくったあとでこのぐらい汚れが残る、というものです。最初の頃は、洗剤で洗ったあとでもティッシュにベッタリと汚れが付きました。
そんなわけで、たまたまハズレを引いたのでしょうが、おすすめしません。
同時期にナベ(イーグルプロダクツ キャンプファイヤーポット 3.2L)も買いましたが、こちらは特に問題なく、引き続き愛用していきたいです。こちらは別途レビューを。
GSI グレイシャー ステンレス ティー ケトル 1L
焚き火 ケトル で検索すると、けっこうよくヒットする製品です。アウトドア用ケトルではトランギアなども有名ですが、プラ部分があり、焚き火では溶けます。こちらはオールステンレスで、アルミよりも熱に強いので、直火においてもへっちゃらです。この辺の仕様は焚き火ケトルの必須事項で、イーグルプロダクツのケトルと一緒ですね。
容量はティーケトルという製品名からも分かる通り、紅茶を入れるのにちょうどよい1Lです。
つるは立てた状態でロックできる凹みがありまして、これが実用的!です。火にかけたときにつるが立ったままにできるので、下ろすときに木の棒や火バサミで引っ掛けやすく、すごく便利なのです。
開口部が大きいことも便利で、レトルト食品を温めるのにも使え、洗うときにも便利です。小鍋としても使えてしまいますね。この開口部の大きさを見てください。
容量は1L、ソロ〜二人くらいだとちょうどよいサイズ感です。私は1Lの魔法瓶を使っているので、ちょうどいっぱいにできるのも決め手になりました。
参考までにイーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル 1.5LとGSI グレイシャー ステンレス ティー ケトル 1Lの比較
サイズの比較
そのまま500cc分の差といったところですね。両方並べて、どちらがソロ向きか、といえばGSI 1Lです。
開口部の比較
GSIがぐっと開口部が大きいのがわかるでしょう。スッキリ中が見えて気持ちが良いです。ナベで使えるという表現がわかりますよね。
そんなわけで、おすすめ焚き火ケトルはGSI グレイシャー ステンレス ティー ケトル 1Lです。