焚き火とキャンプ
なぜいまさらキャンプか。
もともとアウトドアといえば登山をずっとしていて、キャンプは登山にともなう縦走の宿泊手段という位置づけで、思い入れはまったくありませんでした。パーティを組んでの大人数ならまだしも、ソロだとテントや装備は軽ければ軽いほど良く、食材もラーメンやフリーズドライで快適とは程遠いものです。キャンプらしいキャンプというのは、小学生か中学生の学校イベントか何かでやったのが最後だと思います。
そんな中、日々の仕事が忙しくなり、登山をすると土曜日に登山で体力を使い果たし、日曜日は片付けと寝るだけ、そして疲れが残ったまま月曜日出社というサイクルがどうにも耐えられなくなりました。アウトドアを楽しみたいけれど、気力がわかず、土日は結局ゴロゴロするだけの日々が続きます。
いつものごとくゴロゴロ生産性の悪い土日を過ごしていたら、たまたまyoutubeで「ヒロシちゃんねる」を見て、『山に登らなくてもキャンプをすればいいじゃない』と気づいた次第です。なにしろキャンプに必要な最低限の道具を持っているのだし、登山ほど体力を消費しません。
時間の流れがぜんぜん違う
とりあえずヒロシちゃんねるを参考に、焚き火台だけを追加購入して焚き火可のキャンプ場へ。 テントを張って、焚き火台をセット、くつろぐスペースを整えて、薪を割りながら日暮れてゆきます。 これまではテントの風防の下でソロ用コッヘルでマルタイ棒ラーメンを作るだけの晩飯でしたが、キャンプの夜は、ゆっくり巻を割り、火を起こして、ちびちびとウィスキーを飲みながら肉を焼く…。時間の流れがぜんぜん違う。最高です!
それにしてもそのキャンプ上は、私も「おっさん一人」ですが、周りを見ると一人のおっさんx2、おっさん二人x2…。おっさんしかいませんでした。皆疲れを癒やしに焚き火キャンプに訪れているのでしょうね。
ほんとうに癒されました。
キャンプをもっと快適にしたい!
初回キャンプは登山装備に焚き火台を足したくらいで、いろいろ快適性に問題がありました。
- 快適に寝るには椅子が必要
- テーブルも必要
- クーラーボックスはちゃんとしたのがあったほうが良い
- 日中からキャンプ場にはいるならタープがほしい
- 薪を割る斧がほしい
- 焚き火にチタンソロクッカーはいろいろ厳しい
たとえば登山装備のチタンクッカーはあくまでも軽さ重視で、お湯を沸かせればそれでよしな所があります。料理をしようとすると盛大に焦げたりして、使い勝手が悪いのです。アルミのクッカーも、直火に乗せると、なんと溶けたりします。そういえばふいごは必要ですが、炭火で鋼鉄の鍛造ができたりしますものね。
登山装備があればあまり買い足すものがないイメージでしたが、スポーツカーとクロカン4区が全く違うように、登山とキャンプはまた違う事がわかりました。焚き火キャンプの最盛期は秋以降、それまでに経験を積んで快適なキャンプ生活を目指します。