人力移動Blog

登山、シンプルライフ、旅行などなど…

眼鏡を買いに。

勤務中、突然耳元で『パキッ』と音がして、何事かと思ったら眼鏡のレンズがポロリと外れてしまいました。眼鏡を外して調べてみると、フレームが完全に割れていました。踏んだり落としたり以外でこんな『故障』は初めてなのですが、まぁJINSでレンズ込み4900円+税という安い眼鏡なのでなんらショックではありませんでしたが、眼鏡は一つしか持っていないので、仕事に支障が出ます。

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そんなわけで、残業時間を相殺して早めに帰宅、眼鏡を買いに出かけました。今回も懲りずにJINSです。壊れたとはいえ、元は取ったので不満はありません。

昔は『良いものを長く使う』ということで別注のコーティングをお願いしたり、高価なフレームを選んだりもしましたが、現在は眼鏡を『消耗品』と割り切り、1年〜2年程度で買い換えることにしています。安い眼鏡でも1年は最低持ちますので、毎年買い換えても高い眼鏡1本より低コストです。

今回は前回よりちょい高めですが、それでも7900円+税です。4900円のものよりは格段に質感は高めです。

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値段にかかわらず毎日使っていれば皮脂でフレームが痛んだり、コーディングが剥げたりは避けられず、数年もすれば買い換えになることが多いと思います。もちろん手入れをして長年使うことは出来るでしょうが、私のように山に行ったり、運動していると手入れも追いつかず、痛みやすいです。

以前冬山のためにオークリーのサングラスを度付きで作りましたが、5万円位になったと思います。確かにクリアな視界で、頑丈で品質は良いのですが、あまりに高く、次に買い換えるときは安く上げると思います。

こんな消耗品的な割り切りがニホンの製造業を悪くするのだと思うと胸が痛みますが、実際安い眼鏡で十分間に合ったのも事実。自分もメーカー側の端くれなので、悩ましいです。

気の乗らない旅

6月は初旬から順調に山行でき、今年は幸先が良いかも…と思っていたら、6月後半からはしっかりと梅雨前線が頑張って、山に行けなくなりました。正常といえば正常なのですが、初っぱなが素晴らしい山行の連続だったので、心が梅雨空のようにモヤモヤとします。

そんなわたしも、山に行けなくても、旅の方は色々と予定が入っていますが、生憎とすべて仕事での旅=出張です。しかも北アルプス最寄りの営業所というのがなんとも言えません。しかも週末に集中し、7月後半は出社より出張の方が多そうな勢いです。

仕事での旅=出張も、昔は楽しみで行ければ喜んでいったものですが、最近は億劫でなりません。

社用での外出・出張は、年々制約が多くなってきています。PCを持ち運ぶと情報セキュリティ管理やら何やらの義務が生じ、さまざま申請が必要です。さらに旅程が上司と一緒だと、週末の『ついでの一泊』が封じられてしまいます。そのうえ出たくも無い出張先での懇親会まで開かれたりして…。

出張は経費面においても厳しくなり、昨今のホテル台の高騰により、首都圏への泊まりでの出張が会社で認められた経費で収まらなかったりして、自腹を切ることもままあるので『(出張で)お出かけしたくない病』がますますひどくなっています。

サラリーマンなので行きたくなくとも行かねばならず、せめて出張を楽しくというか、現実逃避の一巻で、トラベルギアを新調しました。

モンベルの3ウェイトラベルバッグ(バックパック・ショルダーバッグ・手持ちの3Way)、トライパック45を発注。現在到着待ちです。

私は以前、パタゴニアの同コンセプトのバッグであるMLC45(現行はヘッドウェイMLC45という名前になっています)を愛用していて、プライベートでも仕事でも、『旅といえばMLC』という状況でした。実際ビジネスでも違和感が無かったし、PCも運べ、下手なスーツケースより使い勝手が良かったので、重宝しました。

必要最小限の荷物を持って、さっそうと機内持ち込みで飛行機に乗り込み、旅先でも余計な時間をかけず、素早く空港を出る…そんな旅が出来ました。

その後頸椎症を患って、しかも写真を撮るようになって三脚など荷物が増えたことからバックパック形式のバッグがキツくなり、MLCを売却して『キャリーバッグ』へ移行したのですが、頸椎症が治り、出かける機会の大半が出張で、『PCや資料など多少荷物は多いけれど宿泊はせいぜい1泊から最大3泊程度』の旅でがメインでは、キャリーバッグは大げさで、『MLCが恋しく』なりました。デザイン面でもMLCはビジネスで違和感無いシンプルな仕立てで、しかも頑丈で何かと都合が良かったのです。

MLCは気に入っていましたが『ほぼ同じもの』をまた買うのも何なので、モンベルのトライパックを発注してみました。まだ手元に来ていませんが、今月のハードな出張で、MLCとの比較をレビューしてみたいと思います。

忙しさを物欲で紛らわそうとしていますが、なんとかカメラとレンズに走ることは押さえています。とはいえX-T2の具体的な仕様が漏れ出し始めた昨今、いつまで正常で居られるか。いっそ仕事に没頭するのも悪くないのかもしれませんね…?

義務を果たしたり、色々。

思いがけず…

勤務先で社内イベントのカメラマンをしないか誘われたのですが、生憎私はそのイベント自体の参加者なので、残念ながらお断りとなりました。正直そのイベントに参加するなら、メイン参加者よりカメラマンの方が面白そうだったのですが…。

それにしても、普段交流の無い部署の方から声が掛かり、ちょっとびっくりしました。普段カメラや写真が趣味だということはおおっぴらにはしていないのですが、どこから情報が漏れたのか…?あまりこのブログにも勤務先の愚痴は書けないですね。なんでも一眼レフ等をちゃんと扱える人が少なくて困っているらしいです。車のMT車のように、当たり前だと思っていたものがだんだんと少数派になっていくのでしょうか…?

義務を果たす

会社帰りに役所に寄って、参議院通常選挙期日前投票をしてきました。日曜日は山やら何やらでフリーにしておきたいので、用事は片付けておこうかと。選挙管理委員会の方から景品?としてちょっと大きめのポケットティッシュをもらったので、山用にバックパックの防水袋に入れておきました。なぜか選挙関連のポケットティッシュが山道具の箱にたまっています。

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今年も半分が早くも過ぎてしまいましたが、色々と動きが速くて流されている感があります。今週末は雨が降るなら、色々と半年を振り返ったり、有意義に過ごしたいものです。

虫に刺されてホタル撮影

本日もホタル撮影。昨日と同じ、週末の山帰りに見つけたホタルスポットです。

昨日は車を停めた場所がイマイチで、現地の方に怪しまれたり、蛍の居る場所まで暗闇の中田んぼのあぜ道を歩くなど苦労したので、今回は事前にGoogleマップストリートビューで車を停める場所を事前に見繕っておきました。

そのおかげもあって、ずいぶんとアクセスもし易くなり、機材の準備や長靴に履き替え等など色々捗りました。

20時前の空がまだうっすら明るい間に現地に到着しましたが、既に気の早い蛍は飛び始めていました。木の葉に留まる蛍でピントをセットし、カメラを三脚に据えて待機。そろそろ蚊も活動しているようで、あちこちかゆいのですが、虫除けを使うとホタルにも悪影響がありそうで…。長袖シャツでなんとか踏ん張ります。

20時を回るとホタルは田んぼの用水路沿いに飛び交い始めますが、中々カメラを向けた方には飛んでくれません。もしかしたら、白っぽいシャツを着ていると、光が反射してホタルが逃げるのかも、などと考えながら待っていると、次第にホタルの動きが活発になり、高い位置を飛ぶようになりました。そして、目の前を横切ったり、カメラに停まったりと昨日に引き続き乱舞を見せてくれたのでした。虫刺されがかゆいのを我慢した甲斐があります。

蔵王町のホタル

蔵王町のホタル

X-T1 + XF35mmF1.4、ISO640 30秒 F1.4 + Photoshop(明合成)

ホタル自体は多いのですが、時間毎に移動している印象があり、カメラ前に都合良く飛んではくれません。最初は用水路の茂み、そして用水路沿いの立木、最後にあちこちの田んぼ…。次回はちょっとカメラの場所を変えてみた方が良さそうです。

装備類参考

  • カメラはX-T1です。近々X-T2の噂も出てきましたね。
  • レンズはホタルといえば、明るいレンズ。XF35mmF1.4はホタル撮影では定評のあるレンズですね。

ホタルはPhotoshopの明合成を使うと乱舞を強調できます。 私はLightroom目当てに12ヶ月のPhotographyプランに入っていますが、Photoshopも使えるのでお勧めです。

クレジットカードでの契約より、こちらのダウンロードコードでの契約の方が安く上がります。特にAmazonで安売りをしているときならなおさらお得。コードの適用方法や、Adobe IDにクレジットカード番号を登録している場合の注意点はこちら↓。

yari3180m.hatenablog.com

あと地味なところでリモートレリーズですね。ホタル撮影には必須です。X-T1用ならこちらが安くて十分使い物になります。対応機種一覧に載っていませんが、問題なく使えます。私も愛用。純正よりお勧めです。

今シーズン最初:ホタルの乱舞

昨日青麻山からの帰り、田んぼの真ん中を通る町道を走っていると、蛍が居そうな小川を見かけ、車を停めて偵察してみました。

田んぼと比較的綺麗な水が流れる用水路があり、街灯や人家も少ない。ホタルスポットとして観光化されているわけではありませんが、そこが狙い目というものです。これは期待できそうです。

そして一夜明けて、早速行ってみました。街灯がないと思ったら、小さなLEDの街灯があり、その点期待外れではありましたが、おおむね他の観光化されたホタルスポットよりは条件は良いです。梅雨時ということもあり、長靴も用意して準備万端です。ホタルは草地に多いですからね。

夜8時過ぎ、ホタルがチラホラと飛び始め、早速車から三脚を降ろし、撮影スタート。

田んぼのあぜ道に蛍が飛び、光を追うように歩いて行くと、里山沿いにホタルの乱舞が見られました。今シーズンようやく見られた『らしい』ホタルの乱舞です。カメラの上に停まったり、目の前を横切ったり久しぶりに幻想的なシーンに出会えました。

蔵王町のホタル

ちょっと残念なのは、フレーミングに失敗したこと。もうちょっと上にカメラを向けるべきでした。暗闇ではEVFで景色が見えませんからね。とはいえ、懐中電灯で照らしてくる観光客も無く、良い場所です。今月から来月初めくらいまではここでホタルを楽しめそうです。

だいたい30分ぐらいでホタルの数が減っていき、思いのほか乱舞が見られる時間は短かったです。もちろん、ちらほらとはずっと見られたのですが…

最後に一つだけ難点を。帰りに車に戻り、三脚をしまっていると、付近を通る車が怪しんでいるのかちょっと減速したりしてこちらの様子をうかがっている感じがありありと見て取れます。たしかに暗闇で三脚を出し入れしていれば怪しむ気持ちはわからないでも無いのですが、ちょっとなんとかしたいですね。次回は車を停める位置もちょっと工夫しないと。

青麻山:蔵王の前衛

週末は南蔵王(不忘山・屏風山)に登る予定でしたが、残念ながら中止となりました。

早朝青空が見えることが確認して自宅を出て、登山道入り口の白石スキー場に着くと、強風のうえ雨がぱらついてきました。空は明るいのであきらめきれず、車中で天気予報を見たのですが、山を挟んで日本海側の山形の天気を見ると、向こうは降水確率は40パーセント以上。車中から山形側(山頂側)を見ると、どんどん雲が暗くなってきて、回復の見込みは薄そうです。やむなく撤退を決定です。

白石スキー場から南蔵王山頂側を見る

時間はまだ6時前、このまま帰るのも…とということで、うだうだと駐車場内をぶらついていると、朝日に照らされた青麻山が見えました。これは久しぶりに青麻山へ登れという、お告げだろう!ということで、行き先を青麻山に変更です。

白石スキー場より青麻山を見る

国道4号線宮城県南を走っているときに、蔵王方面を眺めると、前衛に見えるお椀を伏せたような丸い山が青麻山です。

この山は標高は低く、地元中学校が学校行事で登ることもあるような山なので、特筆するような特徴はありませんが、私にとっては思い出の山です。私が社会人になってから登山を再開したとき、まず初めに登った山が青麻山です。当時は土地勘も無く、どこの山に登るか決めることから始めなくてはなりませんでした。本屋で分県ガイド『宮城県の山』・『福島県の山』・『山形県の山』をそれぞれ買ってきて、当時住んでいた場所から一番近くにあり、難度も低そうに見えた青麻山から登ることにしたのでした。

登山道入り口は道路沿いに『青麻山遊歩道』という柱が立っており、これが目印です。

畑の脇の道路を上っていき、そのまま車一台分の林道を道なりに進むと、行き止まりは電波塔です。電波塔の脇が登山道です。車は数台停められますが、心配なら林道入り口の脇に車をとめて、そこから登っても良いでしょう。ちなみにトイレや水場などは一切ありません。

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スタート地点には距離の目安の看板が掛かっています。

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スタートから山頂まで、↓こんな感じでひたすら森の中です。登山道は岩などほぼ無く、土の道が続きます。スタート地点と山頂直下は結構急な傾斜なのですが、土のみでステップも無く、雨上がりでは滑りそうで、そこそこ歩きにくかったです。梅雨時なので泥汚れ対策にスパッツをはいていきましたが、広葉樹が豊富なためか、土質が腐葉土で、梅雨時にもかかわらず水はけは良いようで、水たまりは無く、泥っぽさもありませんでした。

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初めて登ったときは山肌の半分が禿げ山で、山様も情けない感じだったのですが、植林された木が成長し、見た目も立派になりました。

こちらが昔の青麻山。木が伐採されており、はげ山でした。

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今の青麻山。木が生長して、山らしくなっています。

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春先は一部カタクリなども見られるようですが、6月には木の葉が茂り、陽が差さないようで、花らしい花は見られませんでした。唯一の花は地味で陰気なギンリュウソウです。最初はキノコかと思いました。

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その他の植物としては、伸びきって食べ頃を過ぎたようなワラビは沢山生えていました。熊が好きそうな根曲がり竹も豊富でした。根曲がり竹を眺めつつ歩いていたら、登っているのは私一人で、ここで熊が出てきたらイヤだな…等と考えていると、あちこち動物のいた痕跡がありました。掘り返したような土塊をみるとおそらく猪でしょう。昔は雪の多い東北の山には猪はほとんど居なかったそうですが、暖冬の影響で猪たちも北上してきているようです。

寂しい暗い道なので陰鬱な気分になるのですが、ところどころ明るい場所があり、そんな場所に出ると根拠も無くほっとします。

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ようやく展望の良い場所がありました。大河原町方面が見えます。

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スタート地点同様、土の道で滑りやすい急登を登り切ると、山頂です。展望は蔵王町方面は少々開けていますが、大河原・白石方面は全く開けておらず、期待していた蔵王山の風景も見られませんでした。山頂からもう少し進むと、隣の山(あけら山)のピークに至る道もあるのですが、山頂に至ったらすぐに雨がぱらついてきて、登頂した証拠写真のみ撮り、もってきたカップラーメンを食べることも無く、早々に撤退することになりました。

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展望も悪く、標高も低いので蒸し暑くてこの時期登るのは私一人だろうと思いながら下山し、スタート地点に戻ると車が一台やってきました。どうやら中高年グループの登山客のようでした。物好きは私一人では無かったようです。おそらく葉が茂る前の春先や、晩秋ならもうちょっと印象は違うのでしょうね。

あまり楽しくない、時間つぶし的な山行になってしまいましたが、帰りに『ホタル』が見られそうなスポットを発見。次回、その場所での蛍観察の結果をご報告します。

高山植物を見に行きたい

今月は例年よりもよく山へ行けた方ですが、さすがに梅雨本番ということで、出足が鈍ってきました。

一応、梅雨時の被写体として紫陽花は見に行ってきたのですが、さほど心動かされず。紫陽花の写真を撮ったのも、一回だけです。今月初旬は高山植物を沢山見たからかもしれません。

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そんなわけで、今日は南蔵王に行ってこようかと思います。南蔵王へは先週も出かけたのですが、車で向かう途中で山頂付近が雲に覆われているのを目撃して、嫌になって帰ってきたのでした。今日も同じことになるかもしれませんが、とりあえず、出かけるだけは出かけてみようかと。

何度も登っている山ですが、先日地図を眺めていたら、初めて高山植物の群生スポットがあることに気がつきました。『ガレ場』、『鎖場』など身の危険に関する文字列はは真っ先に目に入ってくるのですが、以前は地図上のワタスゲチングルマ、キンコウカ…等など植物の群生を示す文字や記号は無視していたのでした。山への取り組み方が変わって、花を愛でるようになったので、地図上の文字でも目に入ってくるようになったのでしょうね。関心のあるものだけが目に飛び込んでくる人間の仕組みを実感しています。

出発までまだ時間があり、登られるかどうかも今のところ不明ですが、無事登られるようだったらこちらに写真を紹介できるかもしれません。

↓先日買ったポケット高山植物図鑑です。のんびり歩くなら花を一つ一つ確認しながら登るのも悪くありません。