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笹の花と吉兆

今日は朝から気持ちの良い青空だったのですが、午後からは雨の予報だったので、遠出は控え、近所の里山に山草観察に出かけることにしました。近所の山と言っても、元は畑だったところが、地域の高齢化に伴い耕作放棄され、森に帰りつつある領域です。

笹藪を分け入っていると、笹に花が咲いているのを見つけました。

↓これが笹の花。ちょっと地味です。花が咲いた後、その笹は枯れてしまいます。

X-T1 + XF55-200mm + Canon 500D

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笹の花は数十年周期(60年から100年前後の頻度)で咲くそうで、同行した60代の母も、初めて見たとのこと。かつて東北では、飢饉が数十年に一回はありました。これが笹の花の周期と関連づけられて、笹の花が咲くと飢饉が訪れるというように、不吉の予兆として捉えられていたそうです。開花したあと、笹は枯れてしまうというのも、関係があるでしょう。

とはいえ、数十年に一回というのは正しいのですが、場所毎にあちこちでばらばらに咲くわけで、場所を変えて探せば見つかるものです。行動範囲の狭かった昔はまさに幻だったでしょうね。

私としては、珍しい花を見られて、良かったとおもいます。そういう意味では“吉兆”だと捉えることにしておきたいです。