人力移動Blog

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ジビエ?の思い出

狩猟で得られた獲物の肉は、フランス料理店ではジビエなどと言って、重宝されるようですね。

実家に帰省した折に、鹿肉の缶詰をもらってきました。実家が近所の河原に散弾銃の薬莢が無造作に落ちているくらいの『マタギの里』なので、子供の頃からいろいろな肉を食べる機会がありました。熊、鹿、イノシシ、兎、キジ…。イノシシは雪深い山里なのであまり手に入らなかったですが、野ウサギはリンゴの木をかじるので、害獣として罠猟でよく捕らえられ、ちょくちょく食べた記憶があります。

兎と言えば、小学校低学年の頃だったか、近所に住む年下の友人が大事に育てていました。私も友人宅に遊びに行ったとき、友人と一緒に餌を与えたことがあり、ハコベとかオオバコを私の手からよく食べてくれた記憶があります。与えた餌を手から直接むしゃむしゃ食べてくれる様は、とてもかわいらしかったですが、ある日その大事に育てていた兎が『潰されて』その兎肉をお裾分けでもらいました。友人はペットとして飼っていましたが、その親は家畜として育てていたのです。その日友人は家出して、近所の空き地の土管(まさにドラえもんみたいな)の中で泣いていました。年上の私が慰めたのを思い出します…。そのもらった兎肉は、兎肉になれた我が家でも、さすがに食べる気になりませんでした。

狩猟で得た肉(鹿、熊など)は、独特な臭みがあって、あまり好きではありません。兎は鶏肉に似た淡泊な味で、比較的食べやすいですが、悲しい思い出もありますし…。

私がこれまで食べてきた猟師の肉というと、大体冷凍でもらい、下処理がされていないので、ものすごく臭みがあり、堅くておいしくないのです。ただし、今回は缶詰です。無地の缶に、『みそ』とマジックで書かれていて、怪しさ120パーセントです。何でも業者が解体、味付けまでしてくれるサービスがあるとか!?

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開けてみると、普通に売っている肉の缶詰(酒屋で売っているつまみ系?)と同じ見た目です。

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食べてみた印象は、まさに市販の肉の缶詰で、昔感じた臭みなどはありません。むしろおいしい?です。

また食べたいかどうかというと、貰えれば貰ってきますが、積極的に食べたいかというと、そうでも無いですね。やはり幼い頃のトラウマが影響してしまいます…