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Bose Quiet Comfort 35 レビュー

どうにも忙しくて山に行けず、写真も撮らず…。一応自転車は毎日乗っていますが、貴重な休日を浪費してしまっており、どこかで気合いを入れ直さないと…。

そんなわけで(?)、気分転換に買い物です。こういった買い物の仕方は良くない行動ではありますが、今回は現金は使っていないので、良しとします。

ANAのマイル残高を見ていたら『期限切れ間近のマイル』が結構あり、どうせ旅行に行く日程も取れず、使い切れずに消えてしまうなら有効活用したいということで、ANAのショッピングサイト『A-Style』でマイルをショッピングポイントに交換して『Bose Quiet Comfort 35』を購入しました。

マイル換算率は1マイル1円で、39,960円=39960ポイントです。Boseは安売りもしていないので、ポイント類の有効活用には良いですね。

Bose Quiet Comfortシリーズ

Bose Quiet Comfortシリーズは、いわゆるノイズキャンセリングヘッドホンで、周囲の騒音をかき消してくれる機能を持っています。ANAで取り扱っているのも、航空機のエンジン音などを消すことから飛行機移動が多い人に需要があるためです。国際線の機内販売で買うと、税引きでもうちょっとお得になるとか…?

Bose Quiet Comfortシリーズの購入は以前隣室の騒音に悩んでいたときに真剣に検討していたのですが、当時モデルチェンジが近かったことと、値が張ることもあり購入に踏み切れずにいたのでした。今回購入したBose Quiet Comfort 35は今年でたばかりの新製品です。

www.bose.co.jp

Bose Quiet Comfort 35レビュー

質感

パッケージはコンパクトで、ヘッドホンが入っているようには見えませんでした。

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昔のBOSE製品で感じた安っぽさは無く、イヤーカップも付け心地良好です。結構しっかりした作りのハードケースが付いてくるので、旅行に持っていくときにも安心です。飛行機用のデュアルタイププラグ付きです。

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接続

前機種にくらべて良くなったのは、Bluetooth接続になったことと、2台同時接続が可能になったこと。設定自体は8台まで可能で、切り替えも出来ます。

従来モデル有線で、リモコン部の制約からiPhone用、Android用など分かれていたのが、一つにまとまりました。これにより、自宅で使うときなどにMaciPhoneで同時接続が出来るので重宝します。

ペアリング時に、iPhone(またはAndoroid)はアプリをダウンロードして簡単に接続ができます。音声ガイドで何と繋がっているかなど教えてくれるのですが、アプリで日本語などに言語を切り替えられます。

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Macへの接続は特にアプリのダウンロードなどは関係なく、OSのBluetooth設定機能で接続します。接続自体は10秒かからずスムーズだったのですが、動画再生で一部問題が…。iTunesの音楽再生や、ブラウザでの動画再生はキチンと音が聞こえてきたのですが、MP4ムービーなどをVLCなどで再生すると、ヘッドホンから音声が聞こえず、困りました。結局普段使わないQuickTimeプレイヤーで一旦再生してあげると、他のプレイヤーでも音が出るようになりました。この辺の原因はよくわかりません。

ちなみに複数接続時に接続先の一つが切れると、○○に接続しています…。というアナウンスが少々うるさく感じたりしますが、この辺はiPhone(またはAndroid)のアプリでOFFにできます。

接続の安定性

ワイヤレスのヘッドホンで気になるのは、接続の安定性です。

アパートや一人暮らし向けマンションレベルの広さだと、自室は全く問題なし、隣の部屋だと場所によってノイズが入ったり切れたりといったところです。

ヘッドホンをつけたまま、自室から廊下を渡ったところにあるトイレでは、ドアを閉めるとブツブツノイズが入ります。MaciPhone両方につないでいる場合、Macで音楽を聴きながら、iPhoneを操作するとたまにノイズが入ることがありましたが、まぁ、概ね実用レベルです。

操作性のテスト

イヤーカップの右側にボタンが集中配置してあります。音楽再生時に送る・戻すなども可能(MaciPhoneともに)です。試していませんが、マイク付きなので、iPhoneの電話に出ることも可能らしいです。

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シンプルで一箇所にまとまっているので、慣れれば使いやすい配置だと思います。

装着感のテスト

手作業での事前の調整など必要なく、『かけるだけ』でぴったりと収まります。私は頭がデカいのですが、つけていて違和感や痛みも感じず、装着感には満足です。

重さも軽いので、数時間かけっぱなしでも気になりませんでした。

ノイズキャンセリング機能のテスト

まずは室内から。

掛けてみて最初に驚いたのはノイズキャンセリングの効果です。私はノイズキャンセリングヘッドホンは初体験だったのですが、室内の騒音がスッと消えて無くなりました。

  • エアコンの作動音: 完全に消えます。
  • 台所の大型換気扇: 無音まで行きませんが、かなり軽減されます。
  • 風呂場やトイレの換気扇:完全に消えます。
  • 冷蔵庫のコンプレッサー音:完全に消えます。
  • PCのファン:完全に消えます。

連続した騒音には効果大ですね。洗い物をしたときの衝突音などは全く効きません。水道の水の流れる音なども消えませんでした。延々と続き、人に不快感を与える音源に絞っているのでしょうね。

音楽を聴かなくても、ノイズキャンセリングだけ利用すれば、勉強など集中したいときには良いとおもいました。ちなみに、ノイズキャンセリングだけを使っている状態で、心配していた“サーっ”というようなノイズ音などは生じず、無音でした。

人の話し声などは軽減されますが、無音にはなりません。信号待ちで近くで騒いでいた酔っぱらいの声はしっかり聞こえていました。安全上、人の話し声はシャットアウトできないそうですし、話し声をシャットアウトしたい場合は耳栓を使うしか無いのでしょうね。

屋外でも試してみました。

近所をぶらついてみて、テストしてみました。

すぐ脇を走り抜ける車の走行音、エンジン音などほとんど消えます。静かではありますが、注意が必要です。

自転車を使う場合には、車の音や自転車のロードノイズは消えるのですが、本体に当たる風の音がとてもうるさいので、ノイズキャンセリングの効果がかき消されてしまいます。ノイズが消える分、風の音が引き立つというか、風の音がマイクで増幅される?というか…。とにかくうるさいです。自転車利用者でノイズキャンセリングの効果が必要なら、イヤホンタイプにした方が良いでしょう。

※ ちなみに、こちらのイヤホンタイプも今月新モデル(QC30)が発売予定です。

自転車に限れば、ノイズキャンセリングは自動車の接近に気がつきにくい難点もあるし、汗で故障する心配もあるので、ノイズキャンセリング無しの以下のようなスポーツ用イヤホンの方が良い気もします。

総合評価

とても使い勝手の良いワイヤレス ノイズキャンセリングヘッドホンです。

自宅で作業に集中したいときにはとても良いです。とくに自宅のエアコンや、ご近所の騒音(エコキュートやらポンプ類やら)に悩んでいるなら、一考の価値あり!です。