人力移動Blog

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フィクション上の普通の生活

先日模様替えをしていたら、昔読んでいた漫画の単行本が一冊でてきました。続き物で中途半端な真ん中あたりの巻で、捨てるしかないのですが、懐かしくてちょっとだけ読んでしまいました。

この漫画は1990年代末の作品ですが、読んでいた当時はなんとも思わなかったのですが、『いい歳』になった今見ると色々と衝撃的でした。主人公一家が父親が38歳、母親が22歳で専業主婦、娘が14歳。結構立派な一戸建てに住んでいます。父親が24歳、母親が18歳のときに結婚ですか…。自分の年齢が登場人物の『お父さん』世代に近づき、あるいは追い越してしまっている例が増えてくると、その生活感の描写に敏感に反応してしまいます。

漫画やアニメ、ドラマなどのフィクションで描かれるような『普通の家庭』が随分と遠くなったなと感じます。この漫画のように、そこそこ広い庭つき一戸建てを建てて、車を維持して、専業主婦の妻と子供を養う生活ですが、自分の年収やら何やらを付き合わせると、もはやため息しかでません。

まあ、山やら写真やら趣味に投じる余裕があるだけでもましなのでしょうか。