人力移動Blog

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別れのコスト

近く会社を近く去る先輩が色々と整理に追われています。年金、保険、業務引き継ぎ書…見ているだけで頭がクラクラしてきそうな面倒くささ。以前私も保険の見直しをした時、色々と条件を考えるだけで相当疲れました。

これからは毎年確定申告も必要だろうし、今まで会社がよきに計らってやってくれていた、様々な諸手続きをこれから自分でやる必要があるとなると、横で見ている立場からすると、こういった面倒くささも、一種の退職の抑制策のように思えてきます。

結婚より離婚のほうが大変?

その日の夜、帰宅したらアパートのポストにやたらとチラシが投げ込まれていました。業種は法律事務所、風俗求人、便利屋と、全くまとまりがありません。

法律事務所のチラシは、『離婚前の夫から婚姻期間に応じた年金の分与を請求できます』など、どうやらサラ金の過払い金から個人の年金にターゲットを移したかのような内容です。離婚後相当の年月を経て、すっかり忘れた頃に年金を一部よこせと訴えられることもあるのかと思うと、チラシを見ただけで疲れてしまい、婚活意欲も無くなりそうです(そもそも婚活していませんが)。

便利屋のチラシは、捨て難い仏壇や大物家具家電などの処分についてお手伝いするというもの。買う時はワンクリックで送料無料で搬入設置までしてくれます(仏壇は無理でしょうが)が、捨てる時は自分で手続きしたり、手間も費用も時間もかかります。しかも対象は必要なもの・欲しいものではなくて、要らなくなったもの、早く手放したいものだから、動くことに対して全くモチベーションが湧きません。せいぜい、早くスッキリしたい、解放されたいネガティブな動機ぐらいでしょう。これは離婚に似ているかもしれません。

別れ・後始末のコストがなければ草食系も減るかもしれない?

草食系と呼ばれる人たちは、モノも買わないし結婚や恋愛にも興味がないといわれています。色々と面倒臭い今の世の中では、別れ(離婚・モノの処分など)の手間を考えてしまって、最初から回避(結婚しない・買わない)することも一見賢い選択のように見えてしまう(あるいは言い訳となる)し、草食系が増えるのもしょうがないように思います。

卵が先か、ひよこが先かのようになってしまうけれど、別れを抑制する(別れ難くする)のと逆に、別れの手間をどんどんと容易くして、新たな出会いを創造する方法もあるのではと思います。モノなら処分しやすくする・環境面を考えてリサイクルを容易くするなどです。結婚や恋愛でも別れるのに労力が要らないようになれば、皆『とりあえず』結婚してみるようになるかもしれません。今の少子化の世の中でも、子供を作った後の労力・コストが考えなくてもいいなら皆いくらでも産むでしょうね??

とはいえ、これまで後先考えずに浪費してきた結果が今の世の中なのだし、こんなはずではなかったと老後年金をよこせと訴えるようになるのでしょう。子沢山の国はどこも貧しいです。企業も従業員をクビにしやすければ採用を増やしますよといわれると、すでに『いい歳』の自分も危うくなるわけで、なかなか難しいモノです。

最近疲れているのか、いろいろとくだらないことを考えてしまいました。

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夏休みシーズンが終わったら、平日の水族館で癒されたい…