2014年7月の月山神社
出羽三山のひとつ、月山に登ってきました。
昨年出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)の三社参拝を目指したのですが、9月に入り月山が閉山(参拝できるのは7/1~9/15)してしまい、今年はリベンジです。
出羽三山は蜂子皇子の伝説にあるとおり、歴史のある神社ですが、修験道や仏教が絡みあい、複雑な様相を呈しています。現在は明らかに神社(神道)ですが、三山ともに『修験道』の装束をした人々が常に見られますし、湯殿山は即身仏(仏教)で知られています。こういった移り変わりは長い歴史ならではですが、神仏習合と神仏分離は他の神社でも同様で、例えば神々が集まる出雲大社でさえ神仏習合がなされた歴史があります。
多くの歴史ある神社では神仏分離がなされたあと、仏教など他の宗教を匂わせるものは徐々になくなっていきましたが、出羽三山はけっこうあからさまに残されており、そういったアバウトさは極めて特徴的です。
今回は八合目駐車場から登り始めました。ここまでの道は車一台がやっとのヘアピンカーブが連続する道ですが、観光バスが何台も止まり、バス停も有ります。
駐車場からは鳥海山が見えました。
ここで注意点。 駐車場にレストハウスは有りますが、無料の水場はありません。基本自販機などで、ペットボトルの水(200円〜)を買います。 トイレも有料で水が貴重品である旨表記されています。基本水は下で用意しておきましょう。
登山道入り口の湿原では、『左回り』をおすすめします。左から行くと神社の鳥居をくぐってスタートできます。
登山道は下から頂上まで石が敷かれ、歩きやすいです。景色もよく、天気さえ良ければ初めての登山には最適です。こんな山が最初の登山だと、皆山好きになるでしょう。一方で延々と景色のない樹林帯を登り続け、頂上付近で初めて景色が開ける岩手山や岩木山は初心者に嫌われるように思います。
湿原は6月ぐらいだと花が見られるようですが、開山の7月はじめには花のシーズンは終わってしまっているようです。
いくつか雪渓を越えて歩きます。滑り落ちるような危険性は感じられず、アイゼンなどは不要です。もちろん持って行っても構いませんが。
山頂についたらまずは神社でお祓いを受けます。お祓いは500円。その後月山神社本宮に参拝です。ここが正式な月山の頂上です。
参拝後、社務所で御朱印をいただきました。山頂の御朱印は登ってこないといただけません。これでようやく三つの御朱印が勢揃いです!