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猿賀神社と盛美園

最近なぜか寺社ばっかり巡っている気がします。

というわけで、GWも後半に入りましたが、前半は帰省ついでに津軽の『猿賀神社』と、名高い庭園『盛美園』に行ってきました。

猿賀神社

猿賀神社は青森県平川市にある神社です。平川市というと、青森県民以外はピンとこないかもしれませんが、青森出身の私もピンときません。いわゆる平成の大合併で出来た新しい市です。猿賀神社は旧尾上町にあります。私にとっても、猿賀=尾上なのです。位置としては、弘前市黒石市の間で、近隣の観光名所は田んぼアート碇ヶ関温泉です。

猿賀神社は今子供の頃、何度か行ったことがあるはずなのですが、全く記憶にありません。子供の頃はずいぶんと遠いイメージがあったのですが、おっさんになった今改めて地図を見ると、今は無き生家から車で10数分?位で、毎日の通勤距離と同じか、むしろ近いくらいであることに驚愕しました。中学生くらいの時分なら、自転車で気軽に行けていたであろう距離なのですが、自力で行った記憶もありません。

さて、猿賀神社です。

由来や詳細は公式ホームページにおまかせしますが、創建793年と、歴史のある神社です。歴史のある神社は広大な敷地で、大きな蓮池と、公園の敷地が一体となっており、近隣の小学校・幼稚園などの自動を遊ばせるには最適の場所で、そういった意味では私の記憶から抜けているのがおかしいのですが、当時は単純に寺社仏閣には興味がなかったということでしょうか。

saruka.webcrow.jp

天気が良く、GW中に農作業に勤しむ農家のトラクターを追い越しながら、懐かしい津軽路を行きます。残念ながら、桜の季節は過ぎたばかりですが、私がこの地で暮らしていた○十年前当時から、あまり変わっていない津軽らしい景色が続きます。

バイパスから住宅地に入り、しばらくすると、道路に猿賀神社の案内板を見つけ、到着。

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立派な鳥居をくぐり、参道を見渡すと、あちこちどことなくお寺っぽい作りが見られ、神仏習合の気配を感じます。

立派な手水鉢です。

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敷地の規模の割には正面の鳥居をくぐるとすぐに本殿です。簡素な作りに見えますが、正面の桜の木の配置と、落ち着いた佇まいで、これが桜が満開だと、素晴らしく『インスタ映え』しそうです。

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社務所御朱印をいただきます。出雲大社伊勢神宮のように、『料金はお気持ちで』でした。

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境内を出ると、参道脇で花の即売をしていました。イワカガミなど、山草も置いてあり、100円台から1,000円超えまで様々。実家に一鉢買いました。買っておいてなんですが、何の花かは知りません。母の好きな色の一つである薄いピンクの花です。母は山草に詳しいので問題ないでしょう。

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神社脇の蓮池はえらく広大でした。蓮の花が咲いたら、さぞ美しいでしょう。

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池の鯉はやたらと人馴れしており、人が近づくと、寄ってきます。水しぶきがかかるほどで、ちょっと怖いです。

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小さな社に蛇の模型?が。なんとなく、この蛇の模型?が記憶の奥底に反応があるというか、幼い頃にこの蛇を怖がったような…。誰と、どんな機会に来たのかはやはり思い出せません。

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盛美園

名高い庭園と冒頭に描きましたが、今回行ってみて初めて知りました。猿賀神社のすぐ脇に位置する、全国的にも名のあるらしい?庭園です。地元にもかかわらず知らなかったというのは、子供の頃に庭園を家族で訪れるような、そんな家ではなかったというのもあります。生家から自転車で行ける距離にある庭園に、○十年して初めて存在を知り、行くというのも、なんとなく情けないような…。

盛美園の詳細も公式ホームページで:

www.seibien.jp

盛美園は明治時代に地元の資産家が造った庭園です。津軽には弘前城脇の藤田記念庭園もありますが、こうして現代まで生きるお金の使い方というのは、今では中々できないですよね。

公園で真っ先に目を引く建物です。ジブリ映画の『借りぐらしのアリエッティ』に登場する屋敷の参考モデルになったとのこと。

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中はそれほど大きくはありませんが、美しい庭園を見ながら落ち着ける、お寺の茶室のような佇まいです。流し台やお風呂場・トイレも公開されており、『実際に暮らせる(た)建物』でした。

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庭園自体も美しい池を中心にコンパクトに纏まっていて、見るだけではなく、広いスペースもあるので、庭でお茶会でも開きたくなるような感じです。

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帰りに近くの土産物屋を冷やかしていると、おそらく中国人の女性3人組が賑やかに庭園の方へ向かっていきました。庭園の中では白人のカップルもいましたし、ツアーではなさそうですから、どちらもレンタカーで自分たちで運転してやってきたのでしょうが、こんな田舎の中の田舎まで、外国人観光客が来るのですね。変わらないと思っていた私がこの地に住んでいた頃との明らかな違いを、最後の最後に目にしたのでした。