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鳥海山:ポケモンはいないけれど、よい山

雨続きで今年の7月は一度も山に行けないのではと思いましたが、ようやく週末に晴れの予報。しかも太平洋側は雨または曇りで、日本海側が晴れ。これは鳥海山に登るべきだということで、登ってきました。

ポケモンゲットしながら鳥海山へ。

深夜宮城を出るときは小雨がぱらついていましたが、笹谷ICを過ぎて山形川に入ると雨は上がり、次第に空が明るくなっていきました。

週末にポケモンGOが日本でもリリースされましたが、富士山の山頂にも「ポケストップ」があるらしいということで、鳥海山でも見つかるかもと思い、私もスマホポケモンGOをインストールして出かけました。

途中のSAや道の駅では、明らかにポケモン狙いのスマホをもった人々がウロウロしていました。酒田で下道におり、鳥海山に向かうまでは『道の駅 鳥海』と、『国民宿舎太平山荘』の2箇所がポケストップでした。

運転中は当然ポケモンを捕まえることが出来ませんでしたが、危うく飛び出してきたカモシカと衝突しそうになりました。

鉾立は車で一杯

今回は久しぶりということもあり、定番の鉾立ルートを選びました。鉾立ビジターセンターに付いたのは5時半を回ったところでしたが、既に駐車場は7割埋まっており、この時間にこんなに混んでいるのを見たのは初めてでした。梅雨で中々登れずにいた登山者たちが、久しぶりの快晴で殺到してきたのでしょう。

ビジターセンターはポケモンGOのジムになっていましたが、さすがにリリース翌日の山の中だけあり、まだ誰にも押さえられていないようでした。

駐車場で何匹かポケモンを見つけることが出来ましたが、メインは山登りであり、ポケモンではありません。そろそろ出発です。

いざ出発

登山届けを記入し、いざ出発です。駐車場から既に山頂がはっきり見え、景色も期待できそうです。

昼の月を横目に見ながら登り始めます。

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登山道入り口にあるTDKの山小屋『東雲荘』と、その先にある見晴台の2箇所が『ポケストップ』です。見晴台の方は位置がずれており、見晴台にいるとポケストップにアクセスできず、やや離れなくてはなりませんでした。

登山道にすらポケストップがあるのなら、山の中でポケモンを捕まえられるのではとおもい、スマホポケモンGOを起動したままにし、モバイルバッテリーまで持っていったのですが、結局2箇所のポケストップまでが『限界』で、そこからさらに登っていくとポケモンは一切発生せず、電波が圏外になりポケモンGO自体が起動できなくなってしまいました。

ARで鳥海山をバックにポケモンを捕まえた写真を撮りたかったのですが、無念です。

朝日が目にしみる

私は毎回日帰り登山では、夜明け頃から山に登り始め、昼前後には下りてくるようにしているのですが、写真を撮るようになってからというもの、ちょっと時間をずらした方が良いのではと悩んでいます。朝早いと、太陽の位置が低すぎて、写真撮影に全く向かないのです。今回も登りでは快晴にもかかわらず太陽光のコンディションが悪すぎて、下山の時に取り直そうと思っていたのですが、昼過ぎにはガスが掛かってきて、何も見えなくなってしまったのでした。

写真メインなら、山頂に立つことより写真を優先した方が良いのかもしれませんね。

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花は一ヶ月ほど時期がずれている?

登り始めてすぐ、ニッコウキスゲの鮮やかな黄色が目に入ってきました。今年は雪がとても少なく、いつもは雪が多く残り、雪解け水が川のように流れている『賽の河原』が、今年はすっかり雪が無く、水もほとんど流れていませんでした。

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海と山

私は鳥海山が一番好きで、特に気に入っているところは、登っている間、常に景色が良いことです。振り返ると酒田・にかほの海が見えます。

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花の山

イワカガミが沢山咲いていました。

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チングルマの穂が輝いて見えました。

チングルマの穂

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鳥海湖

ことしは鳥海湖の水量も少ないようで、例年より一回り小さく見えました。

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チョウカイアザミがちょっと毒々しく。

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ヨツバシオガマは鮮やかに。

ヨツバシオガマ

これはいまいち何の花か判りませんでした。

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クルマユリ

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御浜

鳥海湖を過ぎ、御浜あたりにくると、山頂が堂々と見えてきます。

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山頂をパノラマで。

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イワベンケイ

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七五三掛

今年は登山道の整備が入ったようで、千蛇谷コースと外輪コースの分岐が全く新しくなっており、木道が出来ていました。

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ちなみに木道を上がると、もともと千蛇谷コースへ下りるコースがまだ残っているので、私もそこから下りる物だと思い、千蛇谷コースへ下りてみると、なんと千蛇谷コースと外輪コースの分岐は上に作り直されており、ハシゴ場も無く階段で下りてこれるようになっていました。間違えないようにしましょう。

千蛇谷コース

雪が少なく、ずいぶんと雪渓が『痩せて』見えました。

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千蛇谷では例年なら山頂直下まで雪渓を歩けましたが、今年はほぼ最初から夏道を行く人がほとんどでした。下山は雪渓を行く人が多かったです。

千蛇谷までは快調に飛ばした私も、しばらく登るとだいぶ疲れてきて、休み休みでゆっくりとしか登れませんでした。

だいぶ健脚のおじいさんおばあさん方にぬかされ、ようやく山頂小屋へ。

地域の小学生の団体さんで一杯でした。こんな良い日に登ったら、ヤマが好きになるのでは?

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かなり暑く、水が足りなくなりそうだったので、ついつい小屋で一つ500円のポカリスエットを二つも買ってしまいました。

山頂へ

小屋から山頂までもう一踏ん張り登らなくてはなりません。垂直に近い岩場を一気に登ります。

上から小屋を見下ろすとこんな感じ。

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登り切ると切り通しがあり、その先が山頂です。RPGの世界のような、特徴のある山頂で、こんな大冒険的な山頂は南北アルプスにもありません。

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山頂側から切り通しを見るとこんな感じ。

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山頂です。だいぶ人が多く、狭い山頂は並ばなくてはなりませんでした。

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山頂からの眺めをどうぞ!!

外輪も人出が多い様子。

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山頂から見る日本海

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ちなみに、山頂でもポケモンGoを起動してみましたが、電波をつかんでもポケモンは一匹もおらず、残念でした。

下山

お昼過ぎには下山を開始。一気にガスッてきました。

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鳥海湖まで下りてくるころには頭の中は『コーラ』と『ガリガリ君』で頭がいっぱいになり、走るように下りてきました。

ガスっているのもありましたが、登りの時に帰りに撮り逃した花などを撮っておこうというのはすっかり頭から抜けてしまっており、ガリガリ君ソーダ味を食べることだけを考えていました。

もちろん、下山後コーラとガリガリ君を味わい、温泉で汗を流して帰途につきました。下山後すぐに温泉に直行できるのも、ガリガリ君を味わえるのも鳥海山の良いところです。

ちなみに、鳥海山を下りて大物忌神社に寄ったら、神社がポケストップになっていました。ちなみに鳥海湖山頂=大物忌神社山頂本殿はポケモンの一匹もいませんでしたが。

鳥海山のお勧め…

初めての鳥海山なら、もちろん鉾立ビジターセンターから上るコースがおすすめです。食堂など設備もあり快適で、景色も今回ご紹介した通り美しいコースです。

七五三掛から千蛇谷コースと外輪コースの分岐ですが、これは目的に応じて選ばれると良いでしょう。

鳥海山は昼前後からガスって来ることが多く、山頂からの眺めを優先するなら、最初に千蛇谷から山頂へ向かい、その後外輪に行くのが良いと思います。

逆に外輪から鳥海山山頂を写真に捉えたいなら逆でも良いです。