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人力移動Blog

登山、シンプルライフ、旅行などなど…

早池峰山 2016-05-28

東北ではまだ山開き前ですが、早池峰山に登ってきました。全般的な感想としては、『晴れていればコンパクトでとても良い山』です。

登山情報

  • 早池峰山(はやちねさん)
  • 岩手県北上山地
  • 標高: 1917m
  • 100名山の一つ
  • 代表的登山口は河原坊コースと、小田越コースがあります。

車でのアクセスは『河原坊(かわらのぼう)』に50台程度の駐車場があります。出遅れると駐車場が一杯になり、路駐も見られました。小田越登山口には駐車場が無いので、河原坊から小田越へは徒歩で向かいます。

※ 花の季節には車両規制が行われるので注意してください。

毎年、登山者の多い6月第2日曜日から8月第1日曜日までの土、日、祝日にのみ、交通混雑解消のために一般車両の交通規制を実施し、駐車場と登山口の区間についてシャトルバスを運行

www.city.hanamaki.iwate.jp

入山:因縁の山、早池峰山

早池峰山は私にとって『因縁の山』です。私は14年の9月にこの山に登り、腕に異変が起こり、頸椎症を発症し、半年にわたり苦しんだのでした。今回は完全に回復したことも有り、回復宣言も兼ねたリベンジマッチです。

金曜の深夜2時前に出発し、5時半過ぎには河原坊駐車場に到着。車は3台ほど停まっていました(下山時には駐車場があふれていました…)。天候は文句のつけようが無い綺麗な青空。鉛筆でシャッと描いたような、綺麗な筋雲が良いアクセントです。天気予報でも晴れですが、一日崩れることが無いと確信しました。

6時前、いよいりょ入山です。

河原坊〜山頂手前:16年5月現在、河原坊コースは危険です!

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登山道から山頂方面まで遮るもの無く、綺麗に岩の一つ一つまで見えました。前回14年は強風に悩んだのですが、今回はさい先の良いスタートです。

河原坊コースは入り口に『一部登山道が土砂崩れで崩落しているので、出来れば小田越コースとご利用ください』と書かれていました。前に登ったときにも見たので、あまり気にせず入山。これが思いがけない結果となりました…

川を渡り、川沿いの綺麗な林道を抜けると、ごつごつした岩場に至り、すぐに直登が始まります。ほぼ最初から山頂までひたすら急な傾斜を登り続けることになります。14年に登ったときは早池峰山は『花の山』のイメージがあり、ハイキングコースとの思い込みが有り、この急な傾斜に面食らいました。

朝日に山肌が輝いています。

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森林を抜け、いよいよごつごつした岩場へ。直登が始まります。

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最初のうちは『崩落』を感じることはありませんでしたが、標高が上がっていくと、徐々に崖崩れの跡が見えてきました。

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山頂手前:河原坊コースはほぼバリエーションルート化

今回テーピングしていったためか脚が好調で、予想より良いペースで登ってきたのですが、後半から登山道の崩落が激しくなり、そもそも登山道が消失している箇所も見られました。土砂に埋まった登山道は、細かい浮き石だらけで、傾斜も急なので歩くことが不可能です。結局、脇によけて登山道以外の道を開拓しなくてはなりませんでした。岩をよじ登り、ハイマツの上を歩いたり…写真を撮る余裕も無く、ひどい道(そもそも道を歩けなかったのですが)でした。

名物の奇岩『打ち石』は登山道から少し外れた場所にあったはずですが、登山道が消滅してしまったので、登れるところを登っていくと、打ち石にまっすぐ進むようになってしまい、だいぶコースがずれてしまったようです。

打ち石直後に最初の鎖場があったと思いますが、消滅しており、そのまま岩をよじ登ると、進むのも戻るのも容易ではなく、なんとか脇のハイマツにたどり着き、ハイマツを頼りにしっかりした岩場に逃げ込む始末です。

おそらく雨が降るたびに土砂の流出が起きており、登るたびにコースが変わっているのでは無いでしょうか。一旦きちんとした整備がされるまでは、とても推奨できないです。

唯一このコースで良かったものは、ホシガラスが見られたこと。目の前を飛び跳ねつつ、巣作りの素材を集めていました。

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山頂直下目の前で、ようやく歩ける登山道に復帰。ほっとしました。DSCF4517.jpg

最後の鎖場を超え、まもなく山頂。近くを歩いていた老紳士が、『きついよね〜。もう少しだね!』と声をかけてくれました。山では見知らぬ人同士が挨拶したり、声を掛け合ったり。私はこういった習慣が好きです。

山頂

ひどいバリエーションコースを抜けて、ようやく到着。天気は良いですが、5月とまだ早い時期、しかも早朝に登ったため、好きな場所で休むことが出来ました。

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山頂は360°の視界。ほぼ無風で素晴らしい良い天気でした。ここまで晴れて、強風も無いのは滅多に無いのでは無いでしょうか。苦労して(予定外でしたが)登った甲斐がありました。

山頂小屋には管理人が居て、『下山は河原坊コースが危険なので、小田越コース』を使ってくださいと声かけをしていました。山頂の立て看板にも河原坊コースは危険と書かれていましたが、そこから登ってきた私としては、『その通りですね』としか言い様がありませんでした。

食事はいつもの通り、カレーヌードルです。メーカーは問わず、カレー味なら何でもですが、日帰りでも食べると決めています。もちろん、強風の冬山ではあんパンにしたり、悪天候だったときのために調理しなくても食べられるものは持って行きますが、普段はもっぱらカレーヌードルです。

カレー味は体調が悪くても食が進みますし、スープまで飲み干せます。山ではスープを残して捨てるわけにはいかないですからね。

バーナーはプリムス P-153。定番ですね。EPIガス、ジェットボイルと色々使ってきましたが、結局プリムスのフラッグシップに戻ってきました。定番は定番になるだけの理由があります。

山頂ではカップ麺の蓋が膨らんでいました。

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小田越コースから下山

小田越コースの山頂小屋手前にはまだ雪がありました。残雪の照り返しが眩しく、爽快でした。

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小田越コースは下山時の見晴らしが良くて、気持ちが良いです。なにより、これから下りていく登山道入り口や駐車場付近が見えるのが良い。たいていの山では後どれくらい歩けば終わるのか分からず、下山は結構苦痛なのです。

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振り返ると飛行機雲。

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今回花が目当てだったのですが、咲いていたのは金露梅くらいでした。当てが外れましたが、それでも黄色い花は目立ちます。

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毎回登山シーズンはじめの下山時には膝を痛めて悪態をつきながら下りてくるのですが、今回は全く不安を感じることも無く、最後まで軽快に歩けました。どうやらキネシオロジーテープがよく効いていたようです。膝とふくらはぎに使いましたが、しっかり仕事をしてくれました。高価なコンプレッションタイツよりしっかり効いているという実感があります。夏場はタイツは暑いし、今後テーピングメインでいってみようかと思います。

そんなわけで、登りはひどい目に遭いましたが、下りはとても快調で、気持ちの良いコースでした。

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小田越から車を停めている河原坊までは歩きで30分。普段なら面倒ですが、天気が良く体調も良かったのでのんびり散歩気分です。

標高が高いのでまだタンポポが咲いていましたが、ふとみるとセイヨウタンポポに混じって、ニホンタンポポが。

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セイヨウタンポポに駆逐されてニホンタンポポが消えたと言われますが、実際には共存しているようです?

道路に這いつくばってタンポポを撮っていると、スクーターに乗ったおじさんが『何か珍しい物でもあったん?』と聞かれたので、ニホンタンポポのことを教えると、こんなところにあったんだ、と驚いていました。上から見ると分からないので、地元の人でも気づかないのですよね。

道路脇はツツジが綺麗でした。

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キノコも。

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そして何より、木漏れ日の中をのんびり歩くのは気持ちが良いです!

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14年には頸椎症の幕開け(原因では無いですが)となり、しかも悪天候だったので印象が最悪だった早池峰山ですが、今回登りはちょっと大変でしたが、最高の天気と良い景色で全く印象が良くなりました。大げさかもしれませんが『失った物を取り戻した感じ』です。 

おまけ:花巻マルカン百貨店 ソフトクリーム

花巻に来たら必ず寄る場所に『マルカンデパート(百貨店)』があります。昭和レトロな古いデパートで、今や少なくなった昭和レトロな大食堂が残っており、しかもお値段やメニューまでレトロなのです。特に有名なのはソフトクリーム。180円でこんなに巨大なのです。

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毎回食べていたので、今回も食べて帰ろうと寄ったら、やたらと駐車場が混んでいて、何が起きたのかとおもって入店したら、なんとマルカンデパートがまもなく閉店なのですね。

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食堂には行ったら、最後を惜しむお客さんで一杯で、ソフトクリームは90分待ちとのこと。普段なら待ちませんが、最後なので待つことにしました。

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待っている間食堂を眺めていたら、普段は違う仕事をしていると思われる、店長?クラスの人までスーツの上着を脱いでソフトクリームを運んでいました。食堂の評判は良かったので、別資本が引き継ぐ話もあったようですが、どうなることやら?個人的には是非残っていて欲しいと思うのですが。

今回早池峰山に来なければ、マルカンデパートの最後のソフトクリームも食べられませんでした。色々偶然が重なりましたが、本当に良い山行となりました。

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