人力移動Blog

登山、シンプルライフ、旅行などなど…

魔女御用達の喫茶店と酒屋といろいろ。

ちょうどこの春、弘前市周辺を舞台とした深夜アニメ『ふらいんぐうぃっち』が日テレ系列で放映中です。

www.flyingwitch.jp

田舎では滅多にない観光客誘致のネタなので、深夜アニメだというのに、弘前市の力の入れようは尋常ではなく、アニメ化前の原作漫画の段階から市報の表紙になったり、市内各地に幟やらポスターやらが張り巡らされていました。

DSCF3517.jpg

DSCF3518.jpg

GW中の主な撮影スポットであった弘前城周辺に、いくつか作中に登場する建物のモデルになった施設があったので、寄ってみました。

藤田記念庭園と喫茶店

藤田記念庭園 | 一般財団法人弘前市みどりの協会

■基礎データ 開園期間:4月中旬〜11月23日 開演時間9:00〜17:00(入園は16:30) 入園料:大人310円、喫茶店のみは入園料不要

津軽藩士の家系であり、実業家であった藤田謙一氏が建造した別邸が由来の庭園です。現在は市の所有となっています。藤田記念庭園はには喫茶店があり、この喫茶店が魔女御用達の喫茶店として作中に登場します。もちろん、実物の喫茶店はちょっとおしゃれな喫茶店でしかありませんが。

藤田記念庭園の喫茶店

学生時代、毎日のように庭園の正門前を歩いて通学していたのですが、庭園はもちろん、喫茶店も一度も利用したことがありませんでした。そもそも『藤田記念庭園』という名前すら記憶にありません。なんだか立派な黒い門があって、警備員が居たな、と言う程度です。まぁ、高校生が入場料を払って庭園を見ないでしょうし、喫茶店も学生には高い価格設定ですから、しょうが無いのかもしれません。

藤田記念庭園の喫茶店、メニュー(2016-05)

色々なアップルパイが楽しめるということもあり、店内は県内外の観光客でいっぱいでしたが、お客さんの回転は意外と早くて、一人客でも少し待てば席に着けます。待っている間、庭園をゆっくりと見て回り、市で用意している無料のWiFiを使ってFlickerに写真をアップロードしていると、あっという間に順番が回ってきました。

地元出身でアップルパイを食べ飽きた私は、紅茶とケーキのセットを頂きましたが、他のお客さんの食べているのを見ると、アップルパイが正解だったかもと少々後悔。とはいえ、ケーキはおいしかったですよ。

f:id:yari3180m:20160511000147j:plain

店内は大正ロマンあふれる内装で、太宰治のような、お坊ちゃん育ちなら似合いそうな感じです。普段はお金持ちの奥様や観光客メインなんでしょうね。

藤田記念庭園の喫茶店、内部

庭園

さて、藤田記念庭園は庭園がメインではなく、喫茶店はあくまでも付属施設です。せっかくなので、入場料を払って庭園も見てみました。GWの弘前はまだ寒く、庭園はまだ花は乏しいですが、シャクナゲなど一部早咲きの花は咲いていました。

藤田記念庭園

DSCF3759.jpg

生憎当日は曇りで、岩木山が見えなかったのですが、晴れていれば庭園から眺める岩木山は格別でしょう。高台にあるので、庭園から遮るものなく、岩木山の全体が見られるのです。おそらく結婚式用の写真を撮っていると思われるカップルも居ましたが、たしかに記念写真にはもってこいの場です。

石場屋酒店

弘前城内を横切り、石場屋酒店へ。昔ながらの酒屋さんです。こちらも『ふらいんぐうぃっち』作中に登場しており、主人公の同級生宅のモデルです。多くの酒屋がコンビニになったりする中、日本酒メインを貫く硬派な酒屋です。古風な佇まいは、地元の大学(弘前大学)の学生募集ポスターなど広告にも登場しています。

www.hirosaki-u.ac.jp

弘前市 石場屋酒店

せっかくなので地酒をお土産に買おうと思ったのですが、ほぼ津軽弘前周辺)の酒オンリーの品揃えで、青森県産の銘酒というと青森市の田酒しか知らない日本酒音痴の私にはどれが良いか分からず、選べませんでした。日本酒通の親戚から聴いた話だと、津軽では弘前市の酒蔵三浦酒造『豊盃(ほうはい)』がお勧めとのこと。次回はこちらでお土産の酒を買ってみたいです。

www.houhai.jp

お堀のオシドリ

弘前城のお堀には鴨とオシドリがいつも居ますが、散った桜の花が浮かぶ中、雄のオシドリが浮かんでいました。華やかなオシドリは、桜のピンクに似合います。こういった姿も弘前の良いところの一つだと思います。鴨だと誰も見向きもしませんが、オシドリは外国人観光客にも人気でした。やっぱり見た目は重要なのですね。

オシドリ@弘前城外堀

津軽ねぷた

www.neputamura.com

こちらはアニメの舞台とは全くの無関係ですが、一度入っておかなくては、と言う場所です。

ねぷた村は『弘前ねぷたまつり』の資料館ですが、これまで全く利用したことがありませんでした。藤田記念庭園同様、生まれ故郷の観光施設には意外と縁が無いものですが、地元を離れた今、弘前のおすすめスポットを聞かれる立場なので、良い機会なので見に行っておこうかと。

無料スペースと有料スペースがあり、無料スペースは主にお土産品の販売スペースです。有料スペースは、ねぷたの展示と、ねぷた囃子の体験、津軽三味線の演奏などが行われていました。

津軽三味線の演奏

ねぷた囃子の体験では、『ストレス発散も兼ねて、見学の皆さんも思い切り太鼓をたたきませんか』と見学者も太鼓を叩くことが出来ました。皆いけ好かない上司やお姑さんをイメージしてか、迫力いっぱいに太鼓を叩いていました。京都の奥さんのバチ捌きは、本場津軽ねぷた太鼓もかくやと言うべき大迫力でした。よほどストレスがたまっていたのかもしれません。

DSCF3796.jpg

喫茶店やら庭園巡りやらしていたら、おそらく半日はつぶせます。花見の季節ならお城も入れれば一日では足りないでしょう。弘前観光の機会があったら、是非泊まりがけで…