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エネループとヘッドランプ

山をやる方、ヘッドランプの電池は何を使っているでしょうか?

私は一時期エネループを使っていたのですが、ここしばらくはホームセンターで安売りのアルカリを調達しています。

エネループはエコやコストの観点から優れているので、今でもマウスやひげそりで便利に愛用しているのですが、ヘッドランプには『危なくて』使わないことにしました。

エネループを使わない理由

エネループは繰り返し使用が出来、 充電して取っておける『自然放電耐性』、-20度まで耐える『優れた低温耐性』をうたっています。家中のアルカリ電池を一掃し、全てエネループに入れ替えていたので、山でも当然エネループを使いました。

ところが、これまでの縦走での山行で何度か出発前に十分に充電したにもかかわらず、初日の夜に極端にヘッドランプが暗くなり、足下の確認もおぼつかない状態を経験しました。季節は秋、寒いとは言え雪山ではありません。出発前に明るく点灯することも確認していましたし、同じエネループの予備電池に替えても暗い状態は変わらなかったため、これはヘッドランプが壊れていると判断し、買い換えました。

ペツル Tikka plus ⇒ ペツル Tikka plus2

買い換えたヘッドランプでも同様に暗い状態になったばかりか、今度は初日の夜にバッテリー低下の警告ランプが付く始末。こちらも季節は秋、冬山ではありません。これから縦走なのに途方に暮れましたが、ラジオとキーホルダーにしているLED MAGライトからアルカリ電池を抜いてヘッドランプに入れ替えてみると、まばゆいばかりの明るさを取り戻せました。これで縦走中、問題なく明かりを保ちました。

下山後、問題のエネループを再度ヘッドランプに入れると、問題なく点灯してしまいました。平地では着くようです。壊れたと思った、旧ヘッドランプも問題なく点灯します。

調べてみると、エネループに限らず、充電池には外れ電池があるようです。つまり、ロットによって特性の差があると言うこと。私の場合、まとめ買いしたので、丸ごと外れロットにあたったようです。

事前に当たり外れが分かれば良いのですが、平地では問題なく使えますし、冷蔵庫に入れて調べるのも、イマイチ安心できません。なにしろ山では確実に着いてくれなくては困るのです。

そもそもニッケル水素電池は、ヘッドランプなどのLEDライトではアルカリ電池に比べて、圧倒的に不利なようです。ニッケル水素電池対応をうたっている製品でも、アルカリ電池では連続24時間使えるのに、ニッケル水素電池では早々に暗くて非実用のレベルまで落ちてしまうようです。このへんは『ヘッドランプ ニッケル水素電池』で検索すれば実験結果もたくさん見つかります。

ヘッドランプに限っては、通常使用ではアルカリが無難、冬山に限ってはリチウム電池と言うことになるでしょう。結局、昔から変わらない選択肢になってしまいました。

本当はゴミを出さない、充電池を使いたいのですが、安心感には変えられません。

せっかくなので、ヘッドランプのレビューでも。

TIKKA Plus2

ランプが70ルーメンの1灯と、赤色LEDが付いています。星の観察をするときとか、明るいランプだと周りに迷惑ですが、赤いランプだと眩しくなくて良いです。星の観察の時には、懐中電灯に赤いセロファンをかぶせたりしますよね。それと同じことが出来るのです。

現在はシリーズが整理されて、『TIKKA Plus』がそのまま上記の機能を引き継いでいます。

アルテリア - ヘッドランプ - アクティブシリーズ