人力移動Blog

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田んぼの白鳥と山寺

山寺といえば、松尾芭蕉の句『閑さや岩にしみ入る蝉の声』で知られており、どちらかと言えば夏に行く場所という先入観があったのですが、冬の景色もなかなかだと聞いていて、実際ネットで検索してみると、確かに墨絵の世界のようで是非行ってみたいと思っていました。

暖冬で積雪があるかどうか判らなかったのですが、実家の青森は量こそ少ないものの一面真っ白だったし、日本海側なら積もっているのだろうと勝手に判断して出発しました。宮城はやや雲が多いものの、日差しがさして明るかったのですが、高速のインターチェンジがある西に向かうと、山の向こうには厚い雲がかかっており、雪が積もっていると確信。

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最寄りインターチェンジ手前、田んぼの真ん中に白鳥の群れを発見し、寄り道して撮影。

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昨夜私の眠りを覚ました白鳥でしょうか?川や池に浮かぶ白鳥は美しいですが、田んぼの白鳥はちょっと微妙です。私が子供の頃は田んぼに結構白鳥がいて、米粒を拾って食べていた記憶があります。日中田んぼを見ると、視界のどこかに白鳥がいるほどでしたが、最近はたまに見かける程度で、そんなにいないですね。何でも農業機械の進歩で、一粒残さず収穫できてしまうので、田んぼにそんなに米が落ちていないとか。もしかしたら雀が減ったのもそのせいかもしれないですね。

XF55-200mmF3.5-4.8R LM OISで近づきましたが、これ以上近づくと人慣れしている白鳥といえど逃げてしまいます。もうちょっと望遠側が欲しい…100-400mmを買えと言うことでしょうか。

山寺

高速道路に乗り、東北道から山形道で山形市内に向かいます。空模様は雲が厚いものの、途中の標高が高い笹谷峠あたりで少々山肌が白い程度で、雪景色とはほど遠い状況でした。笹谷峠でこの状況だと、山形市近辺でも雪は期待できません…。

インターを下り、山形市内から山寺へ。当然無積雪、遠く山の日陰の部分が白い程度です。

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いつもは線香が焚かれていますが、冬のためかふたがされていて、線香は焚かれていませんでした。

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お地蔵さんも暖かくして…

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芭蕉さんの背景の山が少々白い程度です。

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冬でも苔はそのままなんですね…?苔の生態には詳しくないですが、苔は多年草らしいですね。そのため冬でも緑を保つということでしょうか。私は冬と言えば雪に閉ざされた環境で育ったので、今まであまり苔の生態について考えたことがなかったです。

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切り株から新たな若木が生えていました。

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日陰にやや雪の気配。

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山寺と言えばここでしょうか。納経堂。

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崖の上のお堂。

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木の枝が水滴で輝き、枝を通してみる納経堂。

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お寺やお堂は全一部を除いて雪囲いされており、その囲いがプラの波板なので、ちょっと写真としては台無しです。いつもはお堂を含めた写真を撮るのですが、プラの波板では…。まぁ、しょうが無いのですけどね。外国の観光客はがっかりかもしれません。もっと本格的に雪が積もれば、波板は雪に隠れるので風情が出るかもしれないです。夏に来たときも思いましたが、青とか緑のプラ製のバケツやたらいが外に置いてあって、生活上必要なのかもしれませんが、観光資源としては見栄えが悪いので配慮した方が良いのではと思いました。こういった配慮は西日本の観光地の方がしっかりしている気がしないでもないです。東北はどうも現在の生活感が出てしまいます。

お堂と納経堂。

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山寺はXF18-55mm F2.8-4 R OISで。XF35mmF1.4では少々画角が狭くて厳しく、結局これ一本になってしまいました。便利で使いやすくて旅ならこれでいいかなと最近は思います。とはいえ、そのうち23mmや16mmを買ったら、また言うことが変わりそうですが。