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三途の川の渡し賃

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先日叔父から、今年の初めに亡くなった祖母の諸々の始末がようやく終わりそうだと聞きました。

聞いただけでも、水道光熱費の解約、預金口座の確認・解約、生命保険などの請求や解約、家などの処分などなど。考えただけでも面倒そうです。

死ななくても、母が倒れた時、引き落とし口座にお金を入れておくために通帳を探したりするのもちょっと大変でした。実家のこととはいえ、細々とした引き落とし情報までは把握していませんし、覚えている本人が倒れたわけですから…

私が死んだ時

ふと自分のことを思った時、たとえば山で遭難して死んだら、残された家族は問題なく手続きできるでしょうか?たぶん、祖母より大変でしょう。もしかしたら、全く手が出なくて多大な迷惑をかけるかもしれません。

祖母は昔ながらの通帳や紙ベースの契約だったので、死後に残された遺族が通帳や契約書を見つければ、それぞれ確認ができました。ところが私の個人資産はネットバンクとネット証券の口座にあり、いずれも紙の通帳も契約書がありません。保険も同様で、契約書が発行されません。通知がハガキで届いたりしますが、契約書ではなく通知でしかないので、捨ててしまっていたりします。つまり、契約があること自体を私本人しか知りませんので、私が死んだら保険はだれも請求できず、預金口座や証券口座も存在を知らなければ引き出すことができません。遺族である実家の家族や親戚は、死んでも私の葬式代すら引き出せないのです。

三途の川の六文銭ではありませんが、本人が死んだ後もしばらくお金がかかります。葬式代、火葬代はもちろん、事後処理で家賃や光熱費の引き落としはしばらく維持したりする必要があるし、何かとお金がかかるわけです。そういったお金は、通常死んだ本人の口座から賄うわけですが、今時のネット口座だとそれも知らなければどうにもならないのです。

死後に備える

口座や引き落とし情報、保険などは一覧にまとめて、ファイルに入れて実家に置いておくようにしました。パスワードなどは当然書きませんが、どこにどんな契約があり、解約すべき引き落とし情報とそれぞれの連絡先が確認できれば十分でしょう。死んだ場合の手続きは、だいたいどこも同じようなもので、契約者とせいぜい契約番号がわかればあとはよきに計らってくれます。

リスト化すべき項目

  1. 銀行口座
  2. 証券口座
  3. 保険契約(生命、医療、損害、車の任意保険など漏らさず)
  4. クレジットカード契約
  5. 水道光熱費の契約先と引き落とし先口座
  6. 固定電話ネット、携帯電話の契約先と引き落とし先口座
  7. その他定期購読などの解約リスト
  8. 勤務先、連絡先リスト

あとは個人のやってほしいこと、やって欲しくないことでしょうか。例えば『外付けHDDは中身を見ないで破壊してくれ』とか…

ある意味このリストも遺書のようなものですが、家族への感謝の言葉など、遺言でありがちな文言より、口座情報などお金周りの記録の方が、実際には大いに役立って感謝されることでしょう。