人力移動Blog

登山、シンプルライフ、旅行などなど…

故郷のチャイム

今年のシルバーウィークは本日までの9連休でした。夏休み並みのボリュームがある嬉しい連休である一方、休み明けには仕事面で大きな変化がどっと押し寄せることが分かっており、先のことを考えると憂鬱でもありました。

嬉しかったのは本格的な登山を再開できたこと。頸椎症や母の病気など、いろいろあってできなかったアルプス縦走ができました。

憂鬱なのは勤務先に入社以来15年くらい世話になった先輩が退社し、大きな変化がどっと押し寄せることが明らかなこと。

さてどうなるやら、明日の出社を考えると胃がキリキリします。

七つの子

9連休最後の日曜日の夕方、休みの前半行った白馬岳の写真を整理しながらぼーっとしていたら、防災無線から『七つの子』のチャイムが聞こえてきました。この音を聞くと、休みも終わりか、とどっと暗い気分になります。テレビの笑点などと同じ効果でしょうか、うちにはテレビがないので、もっぱらチャイムが引き金です。

月曜日の出社を思い出す他に、『七つの子』や『ふるさと』など童謡には別の効果もあります。よく田舎の方で防災無線から流れる夕方のチャイムに採用されていたこともあり、田舎での暮らしを思い出し、懐かしさと切なさで複雑な気分になります。

故郷の現実

若い頃は長い休みでも帰省することなく山へ直行していたのですが母が倒れてからはこまめに帰省するようになったこともあり、最近は田舎(故郷)についていろいろ意識する場面が多くなりました。

ここ最近、勤務先で会社を辞める人やダウンして休職する人が出たこともあり、上司から「君もお母さんが倒れた際に、止めてしまうのでは」と心配していたと言われ、正直まったく辞めることなど考えていなかったので、世間ではそうなのか、と驚きました。たしかに、親の介護で仕事を辞めるのは退職の理由では珍しくなさそうです。

とはいえ、私の故郷は平均所得が日本全国で最下位を争うレベルで低く、仕事もありません。そもそも学生時代、地元に仕事が無いので故郷を出たのです。

上司や会社の同僚と話していても、「実家」などの話題になるとなんとなく「合わないな」と思うことが多々あります。私の故郷は貧しいので皆外に出て行くのが当たり前ですが、今住んでいるところは他の貧しい隣県から移入する者が多いので、考え方の前提がちがうのですよね。

ここまで考えて鬱々としていたら、故郷の「チャイム」が、動揺の「ふるさと」だっとのが、演歌歌手の台詞入りの派手なものになり、台無しになったことを思い出して、いやーな気分になったのでした。

のんのんびより

最近読んだ漫画が原作のアニメ「のんのんびより」を先日配信サービスにて一気観しました。私の故郷と同レベルの田舎が舞台なのですが、アニメ(漫画)を観ていると、悩みがなく楽しかった子供の頃を思い出してしまいます。

もちろんアニメに出てきたエピソードそのもののような出来事はほぼ無かったのですが、それでも背景や田舎のあるある表現をみると、いちいち反応して楽しい気分になってしまうわけです。漫画や小説などの所有していた本を大半処分したというのに、「のんのんびより」のKindle版を全巻買ってしまいました。問題はアニメですが、今テレビを処分済みなので、視聴環境がありません。本のKindleのように、動画データだけで売ってくれれば良いのに…

こういった「美しい故郷」の作品を見ると恋しさが湧いてきますが、老後や仕事(収入)の問題が解決したら故郷に帰りたいか、というと正直帰りたくは無いです。正確には「終の住処にはしたくない」といったところでしょうか。理不尽なしがらみや、政治や利権など暗い現実をいろいろ知った今では、住んだ場合の苦労が予測できてしまいます。

今は『老後は雪が多く降らない「程よく便利な」田舎町に住みたいな』などと都合の良いことを考えています。

最近のおすすめ

誰にでもおすすめできます。アニメは深夜アニメでしたが、正直夕方にNHKで放送してても良いくらいでした。漫画版は購入済み。動画はどうしたものか…。

一期↓

二期↓

  • ふらいんぐうぃっち

よつばと!の魔女版みたいな?作品です。青森の田舎が舞台。山菜採りの話など個人的に反応してしまいました。来年の春は帰省して「ばっけ」の天ぷらが食べたくなりました。今年のお花見シーズンに帰省したら、タウン誌の表紙が「ふらいんぐうぃっち」でびっくりしました。