2015/07/11 鳥海山、最高の山
サラリーマン登山家の多くはこの時期、6月末から7月初めの山開きでようやく短い登山シーズンを迎えつつも、せっかくの土日が梅雨で台無しになったりしてヤキモキしています。
週末天気予報を見ると、めずらしく晴れ。しかも北のほうが腫れているようだったので、これは鳥海山に登るしかないと決めました。
最高の山、鳥海山
私も色々な山を登ってきましたが、鳥海山が一番好きな山です。
- アクセス良し
- 景色良し
- 温泉良し
- 登りやすい
いつも鉾立登山道から登りますが、雲一つない晴れの日に日本海を背にして、コースの大半を開けた登山道で雄大な景色を眺めながら登れるのは何事にも代え難く、何度登っても飽きません。
私が社会人になってから、本格的に登山を再開して、今でも登り続けているのは鳥海山に初めて登った時の感動が忘れられないからです。もし東北の孤独な単独行者が仲間を作りたいなら、晴れの日に鉾立登山道からの鳥海山に誘ってみてください。初めて登るのが最高な山なら、その後も一緒に登ってくれるかもしれませんよ。
7月11日 鳥海山へ
自宅から登山口まで:いきなりの躓き
さて、天気が晴れで、上で述べたとおり、鳥海山は最高の山、年一回は登りたい。迷わず行き先を鳥海山にに定めました。もはやナビを使わなくても、道も移動時間も頭に入っています。
荷物が入れっぱなしのバックパックを車に放り込み、いざ鳥海山へ、山形道をひた走り…いきなり障害発生。なんと、途中の月山道が工事通行止めです。朝5時には開くようですが、1時間以上待たなくてはなりません。
迂回路を探しつつも、探しても無駄なことは自分が一番わかっています。何しろ陸の孤島の庄内地方、月山道が開くのを待ったほうが早く着きます。
寒河江サービスエリアで時間をつぶしましたが、山形道は土日や大型連休ですら深夜・早朝営業がないので、自販機のジュースくらいしか買えません。日中はレストランのメニューも美味しく、良いSAなんですが、それだけに腹が減ります。予定では酒田のコンビニで朝飯と登山中の行動食を調達する予定だったのでした。
鉾立登山口
ようやく鉾立に到着。駐車場ですでに眺めが良いので、一気にテンションが上がります。
↑下界がくっきり見えます。
駐車場から山頂がくっきり!見えます。
↑団体客もかなり多いようです。
登山口から鳥海湖まで
登山道は七五三掛(しめかけ)の分岐手前までしっかりした石畳で、歩きやすいです。
↑早速の雪渓。とはいえ、例年になく雪が少ないような気がします。
↑チングルマです。
↑ちなみにこれもチングルマ。こちらは花ではなく、穂です。標高が違うので、花と穂に成っているのが標高別に分かれています最初は別の植物だと思っていました。
この時期、『お花畑』が綺麗です。ちなみに高山植物の花が群生している状態を登山用語ではそのまま『お花畑』と呼んでいます。気候が安定して、登りやすい時期に入ると、すでに花のシーズンが終わっていたりして、がっかりすることも多いです。
↑花を眺めつつ、雪解け水の小川を渡ります。ちなみに危険はなく、この辺までサンダルばきにスカートの観光客が来ていたのを見たことがあります。
↑鳥海湖到着。7合目の小屋の、すぐ脇です。小屋では御朱印(7合目)ももらえます。ジュース類500円、空き缶回収あり。
↑鳥海湖のパノラマ写真。ぜひクリックして拡大表示してみてください。
鳥海湖〜七五三掛(しめかけ)
鳥海湖を越えると、一気に下ってまた登るのですが、行きは雄大な景色に感動します。帰りは下山なのにまた登るのか、とうんざりします…。とはいえ、景色はよく、良い撮影ポイントです。
七五三掛(しめかけ)〜外輪山〜山頂小屋
↑振り返ると鳥海湖があんな遠くに。よく歩いてきた、と思いますが、歩きやすさもあり、疲労感はありません。天気がよく、絶景なのでテンション高いこともあるかも。
↑本当によく下界まで見えます。
↑山頂小屋が見えました!
外輪山にもピークがあるのですが、何度も登っているので省略。それなら千蛇谷から登れという話ですが、外輪は景色が良いので好きなのです。
山頂小屋〜山頂
うっかり山頂小屋の写真を撮り忘れていましたw
小屋はピークではなく、小屋からさらに岩山を登り、ようやく山頂です。小屋は大物忌神社の奥社という扱いで、御朱印ももらえますが、7月11日現在、まだ神主さんがおらず、御朱印は書き置きに日付を入れてもらいます。ちなみに『御朱印ください』というと、『今書く人がいない』と断られてしまいますが、『書き置きはありますか』、というとそれならあります、とくれます。御朱印をきちんと御朱印帳に書いてもらいたかったら、8月とか、もっと遅い時期の方が良いかもしれません。
↑稜線上に外輪を回る登山客が見えます。
↑こんな風に岩を飛び跳ね、山頂へ。
↑晴れの日のこの景色は山頂に立ったもののみのもの。
山頂〜下山
↑千蛇谷を下ります。いつもは大雪渓を滑って降りるのですが、今年は随分と雪が少ないです。ほぼ夏道が見えています。
↑先ほど鳥海湖の箇所で述べた、行きは感動、帰りはうんざりの坂。この坂が気軽に登れるかどうかで体ができているかどうかわかります。私の自分ルールでは、ここが下山時に走って登れれば、北アルプステント泊縦走OK。ちなみに今年の私は走っては登れませんでした。一昨年は走れたのですけどね。
↑飛行機雲。域から帰りまで晴れていたのは久しぶりです。だいたい、午後からガスって景色が見えなくなるのですが、稀に見る晴天!!
帰宅
1時間遅く登ったので、帰りも1時間遅かったわけですが、まあ、15時台に下山できたので良しとします。
鉾立駐車場にできたレストハウスですが、ここでコーラとかき氷を奮発。汗だくの体に沁み渡りました。いつもは下山時に居眠り運転ギリギリ一歩手前の状態で下界まで降りるのですが、糖分をとったおかげか、スッキリハッキリ目が覚めた状態で温泉までたどり着きました。
鳥海温泉保養センターあぽん西浜 www.mokkedano.net
入浴料400円。これで気持ちよく帰れます。お疲れさまでした!
今日のアイテム
今回はこのレンズ一本で行きました。軽くて寄れて、登山では使い勝手が良かったです。PLフィルタを自宅に忘れたのが残念無念です。ちなみに、載せている写真はLightroomで補正しました。
山と高原地図ですが、シーズンに入ると以外と品切れしていたりして困惑します。最寄りにリアルな書店が多い人は良いですが、通販組は大変です。最近はもっぱら国土地理院の地図を印刷して書き込みしています。