紫陽花祭り
新しいレンズを買ったので、試写を兼ねて紫陽花(アジサイ)を撮りに行ってきました。
買ったレンズはSIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMです。標準域のズームレンズですが、軽くて画質が良いらしく、MACROと付いているだけあって、かなり寄れるらしいので、登山道わきの花を撮るのにも良さそうです。
見た目のデザインも、ArtやContemporaryなどのシリーズ化してから、欧州メーカーのような高級感のあるデザインになって、満足度が高いです。
紫陽花祭り
レンズは数日前に届き、早く試し撮りしたかったのですが、梅雨時だけに週末が悪天候ばかりで外出もままならない日が続いていました。キーボードや空き缶などよくわからないものを撮影してお茶を濁していましたが、ようやく外出できる天気が巡ってきたので、さっそく撮影に出かけました。
6月はどこも人出が少ないと思うのですが、数少ない賑わいの場として、紫陽花祭りがあります。だいたいどこでも規模の大小はあれど、やっているのではないでしょうか。わが町でもささやかながら紫陽花祭りが行われています。
日本は年寄りだけが元気
会場付近の駐車場に車を止め、カメラをぶら下げて歩いていると、なにやら後ろが騒がしく、振り返ってみると100人くらいのお年寄りの集団がやたらと早歩きで迫ってきました。どうやらノルディックウォーキングのイベントがあったようで、それでストックを振りながら早歩きで迫ってきたのでした。
テレビ局のインタビューは苦手
お年寄りの集団をやり過ごし、道端の紫陽花を撮りながら歩いていると、花についての解説をしているような声が聞こえてきて、なんだと思って声のほうを見てみると、地元テレビ局のインタビューの最中のようでした。私が歩いている歩道を塞ぐ感じでインタビューされていたので、ちょっと迂回して途中の花は諦め、紫陽花祭りの会場に直行しました。
遠くの駐車場に車を止めたのですが、会場内の駐車場にも余裕がありました。桜と違って、紫陽花では集客はそれほど良くないのでしょう。とはいえ、桜のシー運には見なかった、テレビ局の取材車両が止まっており、他にも新聞社・通信社の記者までいました。町役場の法被を着た人がいろいろ解説しながら歩いていたのですが、何か見たことがあるなと思ったら、町長さんでした。さほど客がいない割には取材やら役場の関係者やら大掛かりに出張っていて、あっけにとられてしまいました。
今年の紫陽花は例年より早めの開花らしく、すでに一部の花には元気がない感じもありました。蜘蛛の巣が多くて、撮影前に取り除着たかったのですが、ちょっと触るのも憚られ、巣が写り込まないアングルを探して歩きましたが、どうやってもキラキラと巣が入ってしまいます。
ああでもない、こうでもないとカメラをファインダーを覗いていたら、近くから『カメラを構えている人を撮っておいて』と声がして、なんだと思ったら先ほどのテレビ局のスタッフが、私を含む紫陽花祭りの客を撮影しているのでした。カメラを抱えた記者がコメントをお願いしますとあちらこちらに声をかけていましたが、以外と誰も乗ってこず、苦労しているようでした。私のほうにも寄ってきてコメントをお願いされましたが、断ってしまいました。
これまで何度かテレビ局の取材を求められたことがありますが、だいたい断っています。というのも答えにくい内容を聞かれることが多く、その場でぽろっと良い回答ができないのです。以前上高地でコメントを求められた時には、『なにを目的に山に登りますか?』ときかれ、『そこに山があるから』ともいえず、『すみません、取材はちょっと…』と逃げるよりありませんでした。今回も、『今年の花はどうでしょう?』でしたが、町長まで来ているのに『去年よりしおれています』ともいえず、取材はご遠慮させていただきました。とはいえ、万人が答えやすい質問というのも思い浮かばないので、マスコミも楽な仕事ではないなぁと思います。
IGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
さて肝心のIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMですが、やはりキットのEF-S18-135mm F3.5-5.6 ISより軽くて使い勝手は上々です。フードが浅いので、PLフィルターの取り付け・調整が楽で良いですね。
ピントが合う速さや、駆動音は純正にかなわないので動画には向きませんが、風景写真ならコストパフォーマンスもよく、オススメできるレンズです。
曇りで花しか撮っていませんが、蝶(ベニシジミ)の触覚までちゃんと解像しており、評判通りキレのあるレンズだと思いました。
紫陽花にはベニシジミがよく似合います?
今日のオススメ
『動物のお医者さん』の佐々木倫子作品『チャンネルはそのまま!』は地方テレビ局記者をテーマにしています。相変わらずしっかり取材された構成でした。記者(特に地方局)も大変だというのがよくわかります。