山寺参拝
山寺参拝
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
芭蕉の句で有名な山寺ですが、これまで一度も行ったことがありませんでした。まだ登山には早く、どこかへ行きたいけれど、行く場所は思いつかず。そんな時に使うのは、旅に出たくなる地図 日本です。
紙の地図は登山地図以外、ほとんど使いません。大抵ネットの地図で間に合うし、道路地図も高速に乗った時にNEXCOの冊子がもらえるので、まず買うことはないと思います。しかし、この地図だけは本屋で立ち読みをした時に欲しくてお金を出して買いました。
全国の観光名所の『距離感』・『位置関係』がつかめるので、『今いるところから、半日で回れそうなコース』といった感じで計画を立てるのに便利です。
私の自宅からだと、山寺が手頃だったのでした。
山寺
山寺こと立石寺は正式には宝珠山阿所川院立石寺といい、『山形市内』にあります。かつて仙山線をよく利用していた頃、駅に停車した時に車上から眺めたことはあります。山奥深くにあるイメージですが、車でも山形北インターからすぐで、こんなにすぐ着くならもっと早く来ればよかった、と思うほどあっさりとした行程でした。私は仙台方面から鳥海山を登るために酒田方面へよく出かけますが、酒田よりよほど近く、何度も行くチャンスがあったはずですが、やはり自発的に行動しなくては結局行けないものです。
山寺の麓
温泉地ではありませんが、ぱっと見温泉街的な町の造りです。駐車場を探しましたが、公共の無料駐車場は見当たりませんでした。駐車場は有料の場所ばかりで、概ね1日500円が相場です。お土産屋さんが営業しているところだと、食事や買い物をすると無料になるところが多いので、うまく利用すれば良いと思います。
登山口から
1070段の階段を登っていきます。途中トイレはありますが、下の方と上の方にしかなく、真ん中には無いので、下の方で済ませてから登りましょう。
当日は快晴で、5月なのに30度近くまで上がる陽気でした。汗だくでジーンズがピタリと張り付いて、難儀しました。
木漏れ日で参道がキラキラを輝き、神秘的な雰囲気です。ところどころにある仏像が、皆優しげなお顔をしているのが印象的です。
登山基準でも結構な勾配ですが、杖をついたお年寄りも、皆一生懸命登っていました。
驚いたのは頂上間際にポストがあり、郵便局員が回収に来ていたこと。毎日いらっしゃるのでしょうね!?
クロネコヤマトも負けずに配達していました。
絵葉書や旅行誌でよく見るお堂。すぐ脇の見晴台からの景色は絶景でした。
花
途中岩陰に綺麗な花を見かけて写真を撮りました。初めて見る花ですが、『シャガ』という花のようです。
下山後
一人で行ったので、特に食事もお土産なども買わず、駐車料金500円を払ってそのまま帰りましたが、よくよく考えてみると300円くらいの羊羹など買った方がお得だったかもしれません。
いずれにせよ、山形仙台方面からアクセスも良く、日本屈指の景勝地に行けるのは素晴らしいことです。15年以上住んで初めて行く私が言うのもなんですが…