一目千本桜・船岡城址公園 お花見直前ガイド

２０１５年３月２９日、白石川の千本桜から、船岡城址公園まで陸橋が開通しました。宮城県南部・仙南の桜の名所大河原一目千本桜と船岡城址公園を観光する場合、これまではJR東北本線大河原駅から船岡駅まで白石川土手をさんざん歩いたあとに町中を迂回しないと到達できず、不便でした。これからは気軽に両方を見て回ることができます。

桜が咲くまであと10日ほどとちょっと早いのですが、一足先に代表ルートをご案内します。

写真は先日撮ってきた分と、2011年４月（震災で祭りが中止になった年）の写真を混ぜてお送りいたします。

ご紹介するルートは：　JR大河原駅→白石川桜まつりメイン会場→白石川土手の千本桜→新しい陸橋（千桜橋）→船岡城址公園→JR船岡駅

仙台方面から観光に来るなら、大河原駅まで南下して、最後は船岡駅で帰るルートが便利です。福島方面から来るなら逆のルートですね。

JR大河原駅から白石川桜まつりメイン会場へ

JR大河原駅からスタートです。駅から真っ直ぐ歩くと、すぐに桜まつり会場です。橋の下付近が会場なのですが、下に降りる前に橋の上からまずは桜並木を一望してください。まさに一目千本です。

白石川沿い千本桜

川の土手沿いに船岡駅方面へ向かいます。大河原駅を背に白石川を向いて、右側です。 土手沿いに千本桜のトンネルをのんびりと歩きます。お花見の時期以外は、早朝ジョギングしたり、散歩する人が見られます。

延々と続く桜並木をのんびり散歩です。途中まで車が来ますが、しばらくすると遊歩道になります。たまに臨時の観光列車も来て、線路沿いに撮り鉄さんが立派な三脚をセットして狙っていたりします。

陸橋から船岡城址公園へ

新しく出来たばかりの陸橋です。名前は千桜橋（せんおうきょう）とのこと。住民の意見では税金の無駄遣いと批判の声も多かったのですが、できてみると良い散歩コースが作られて、良いんじゃないでしょうか。田舎は車主体の道路ばかりで、歩行者の肩身がせまい道路が多く、落ち着いて歩けるコースが少ないのですが、この橋ができたことで、危ない車道を通らずにのんびり歩けるコースができて、お花見期間中以外も活躍するのでは？私としてはジョギングの周遊コースが出来てとても嬉しいです。

船岡城址公園の名物は、山本周五郎の小説、NHK大河ドラマ『樅ノ木は残った』の舞台になった船岡城址と樅の木です。以前はアクセスも悪く、鬱蒼とした雑木に埋もれてあまり見栄えが良くなかったのですが、橋ができたことで周りの雑木も刈り払われて、スッキリしました。

オープニングセレモニーをしたのか、樅の木に風船が絡まっていました。

樅の木の下が展望台で、遠く南蔵王が見られます。不忘山、屏風岳など、私の夏場のホームグラウンドで、いつも縦走している山々です。一目千本桜と蔵王連峰を今年は一度に撮りたいです。

樅の木の方から少し下ると、駐車場があり、休憩所や売店があります。売店も少しきれいになっていました。桜ソフトクリームが自家製の桜ジャムが添えられて、とても美味しかったです。350円。ほかには地元のお菓子屋さんの団子などが食べられるようです。

船岡城址公園のシンボルは大きな平和観音像ですが、駐車場から観音像がある山頂まで、お花見期間中はスロープカーが利用できます。もちろん歩いてもいけます。料金は片道大人150円。本日は千桜橋開通記念で無料でした。

上に登ったら蔵王連峰が綺麗に見られます。橋と同じ風景ですが、船岡城址公園の桜と一緒に見られる分、上からの景色の方が見応えはあると思います。お時間に余裕があったら上まで登ってみてください。

陸橋から白石川千本桜に戻り、JR船岡駅へ

千桜橋から船岡駅までもう少し歩きます。駅は土手からすぐですが、裏手の自転車置き場から入ります。初めてのかははちょっとだけ気をつけて。

以上、お疲れ様でした。

今日のアイテム

季節の変わり目は何を着ていくか迷います。出勤の時はまだフリースを着ていますが、今日は歩いたのでフリースでは暑いだろうと、パタゴニアのフーディニジャケットを着て行きました。

寒くはないけれど、何か羽織るものが欲しいというのは年中ありますが、そんな時はフーディニが一番使いやすいです。旅先でもバッグの空きスペースにパッキングできるし、着ていて暑くなったら小さくたたんでカメラバッグにぶら下げたり、邪魔になりません。撥水がかかっているので、いざとなったらカメラを守ったりもできるので、真夏でもとりあえず持っていく一着です。