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捨てるコスト

捨てるコストも考える

ものを買うときは、同じ性能・品質ならできるだけ安く買いたいですが、捨てるときのことも考えなくてはなりません

先日地元の処分場に粗大ごみを持ち込みで捨ててきました。使っていない立鏡などでしたが、持ち込みでも分別が大変でした。処分場は燃えるゴミ・燃えないごみで別々の施設で、それぞれ10kg毎に600円かかります。ゴミは質量の大半がガラスと金具の金属ですが、かさばる鏡のフレームが木材なので、自分で解体してフレームだけ燃えない粗大ごみに出しました。ドライバーやハンマーで鏡をフレームから剥がす作業が思いのほか大変でしたし、しかも捨てるだけで1,200円です。鏡はニトリで1,980円くらいで買ったと思います。廃棄コストは購入金額の6割かかったことになります。全て燃えないゴミに出せる金属フレームの鏡もさほど値段は変わらず買えたので、そっちを買っていれば、廃棄コストは600円・3割で済みました。もちろん好みのデザインなどもあるでしょうが、ゴミ袋に入らず、粗大ごみとして処分する必要があるものは、捨てるコストにも目を向けたほうが良さそうです。

ちなみに自分の車で処分できたので安くあげられましたが、これが大きなものになると、業者を頼むことになります。こういった費用はピンきりで、詐欺も多く、お金も手間もかかります。実際タンス一つ捨てるのでも、万単位かかったりするわけで、そう考えるとモノは持っているだけで負債でもあります。


家族を説得するのは困難

遠く離れた実家に母が一人暮らししているのですが、貧しい時代を生きた年寄りは、モノを貯めこむ傾向にあるので、一人暮らしなのに巨大なタンスに一度も着たことがない服や貰い物のタオルが詰められており、食器棚にも使ったことがない、貰い物の食器が所狭しと詰められています。

現状私も母もそれぞれ一人暮らしで、私は自分の車1台で引っ越しできそうなのに、母は一軒家で物があふれています。母は全部必要なものだと信じて疑いませんし、責め立てても喧嘩になるだけですが、最終的に処分するのが自分だと思うと、うんざりもします。

実家に帰った時には見て見ぬふりをしていたのですが、昨年末に母が脳卒中で倒れ、入院中に必要なものを探すときにたくさん物がある割には肝心な必要な物が見当たらない状況を目の当たりにしては逃げようがありません。

幸い母の病状は手術も成功し、無事退院できたのですが、病後で弱気になっている状態でモノを減らす云々で責めるのは可愛そうです。今考えている作戦は、まずは明らかにいらないものはこちらで引き取って少しずつ捨てていき、考え方に関してはドミニク・ローホーさんの本をプレゼントして啓蒙を図る。そしてたくさんあるものに関しては、ごっそり処分する代わりに他のシンプルで上質なものを一つプレゼントする形で、置き換えていこうかな、と考えています。